Cosmic Consciousness

意識の声 No.23 より

1992年 6月号

 

 GAP活動を開始して以来、今年で三一年になりますが、その間を回想すれば、あまりにも多くの出来事が走馬燈のように展開します。苦難の日々の慟哭(どうこく)に近い感情、愉悦と歓喜に満ちた安堵の瞬間――。まさに複雑な小径が交錯する原野を彷徨してきたかの感があります。それで人間の形成と人生行路を決定する要素は、実に人間同士の接触以外の何物でもないと思うのです。無数の人が眼前に出現し、それぞれの綾を織り成しながら去来しましたが、これらはすべて私にとって何かを学ぶべきパターンであったと言えるでしょう。敬意と憎悪に満ちた人、異常性格者、氷のような冷淡な人間。一方、純粋さと親切さの権化のような人。いやもうこの世界は全く多彩な役者が出演する舞台です。このように多種類の人に出会えたのもGAP活動を続けたからで、これが私にとっては何物にも代え難いメリットだったと言えます。

 

 UFOという一般から見れば信じられないような問題を真剣に扱うGAP活動の続行において最も必要なものは何であったか。それはまさに「勇気」です。私が困ったのは、昔は私自身にそのような勇気が欠乏していたからです。フランスの思想家であるラ・ロシュフーコーは「真の勇気とは、全世界を前にしてなし得ることを、目撃者なしにやってのけることにほかならぬ」と、その著『道徳的反省』の中で述べています。これはつまり路傍で倒れている困窮者をひそかに連れ帰って、食事やお金を与えて援助し、祝福しながら送り出して、「ああ、よかった」と、ただ独りで我がことのように喜べる人が真の勇気ある人だという意味なのでしょう。それは充分に理解できるのですが、如何せん、GAP活動は衆目の注視の中で声を大にしてUFOの実在やアダムスキーの真実性を叫ぶのですから、これに要する勇気たるや大変なものです。これは、やったものでなければ分かりません。その点、地方支部などでUFO写真展を開催する際に発揮する勇気もやはり絶賛に値します。

 

 私はこのごろ痛感するのですが、「およそ他人の言動を批判し嗤(わら)うのは容易だが、その批判を背後に受けながら平然と活動を遂行する人の困難さは筆舌に尽くし難い。けれども、その人は必ず理解ある友を得る」ということです。そしてさらに輝かしい栄光がもたらされるでしょう。これからみれば人間は苦しまなければ大成できないと言えるかもしれません。山中鹿之助みたいに好んで艱難辛苦を望む必要はないでしょうが、劣等な波動に満ちたこの惑星地球で生きる限り、ここで生を受けた人間は容易ならぬレッスンを与えられているのですから、それなりの覚悟と努力は必要です。そして自分の仕事を心底から楽しみながら遂行できるようになったときにカルマの解消をしたことになるのですから、大いなる勇気を持って怒濤のごとく前進を続けたいと思うのです。

 

 先日私はある心霊団体から招待状を受けて講演を行いました。聴衆が心霊的であろうとなからろうと、私は請われれば出かけていてUFOとアダムスキー問題を話します。ところが、出席したお客さん方の顔を見て異様な感に打たれました。みんな死人のような顔をしているのです。目がトロンとして生気がなく皮膚は灰色の人が多いのです。この理由がお解りでしょうか。みんなは死後の霊界のことばかり考えているから顔色がそのようになってくるのです。活気というものは感じられません。ここにおいて、私は心霊主義がどうのこうのというよりも、人間の想念が肉体に及ぼす影響の絶大なることを今更のように実感しましたね。

 

 大体、人間は肉体を与えられて現世に出てきたからには、この現実の世界で一生懸命に生きて人生を楽しむように創造されたはずなのに、現実を無視して死後の世界にあこがれるとはバカらしいことです。しかも高級霊が自分を助けてくれると思いこんでそれにすがるような思想は人間を虚無的にしてしまいます。現世に希望が持てなくなるのです。いまは霊媒によるお告げをチャネリングと称しており、かなり流行しているようですが、これは危険を伴いますから、要注意です。霊界や高級霊等が存在しないことはGAP会員の皆さんはご存じでしょう。

 

 以上の状況からみると、アダムスキーの宇宙哲学や思想がいかに偉大であるかは論を持ちません。この哲学は自己の内部に宇宙の生命エネルギーが充満することを教え、それを自覚することによって無限の活力と勇気を引き出そうというのですから、これは最高です。このことを最近特に痛感しましたね。このポジティヴな(建設的な)想念によって人間は自分の運命までも根本的に変えることが可能なのです。

 

 アダムスキー哲学は地球はおろか宇宙の最高の思想であろうと私は見ていますが、これを理解して実践するのは楽ではありません。どちらかといえば、死に物狂いになって実行する必要があるでしょう。ただし日常においては常識豊かな礼節を重んじた態度を土台にすることが肝要です。エキセントリックな(偏執狂的な)非常識な言動をなしながらアダムスキー哲学もヘチマもあったものではありません。過去のGAP活動において私が悩まされたのは、こうしたアブノーマルな人たちの態度です。ですから私は「GAP会員はまず紳士淑女の集団になろう」と呼びかけて、マナーや言葉使いなどの指導もやってきたのです。


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