意識の声 No.55 より

1995年 2月号

 

いかにすれば絶対安全に生きられるか

 

 ユーコン誌一二八号に私が書いた記事の中で「地球は誤解の惑星だ」という件があります。あの部分は最初原稿に「地球は盲目の惑星が」と書いたのですが、地球はメクラの集まりだというのは不遜な言辞ですから「誤解」と書きかえたのでした。しかし一般地球人は自分の正体や大自然の実態については何も知らず、四官で形成されるマインドだけで右往左往して生きています。つまり人間をただの肉のかたまりとみて、欲望のおもむくままに生きているのですから、これでは天災を誘発させても仕方がありません。もっとも人間の本質を見極めて、真実の正体を知ろうという欲求をなぜ起こさないのか、という問題に帰結するのです。誰しも真実の解答を得たいのでしょうが、その努力をしません。「我々は数億円という金は欲しくないが、ただ自分たちの疑問に対する一つの解答だけが欲しいのだ」と『カラマゾフの兄弟』のミーチャが言っています。この一つの解答とは『人間とは何か』に対する答えです。

 

 そこでアダムスキー哲学が浮上してきます。人間とは大宇宙の創造主の子であると彼は言います。言いかえれば、人間は地球の大自然界の一部であり、無限の大宇宙の一部です。そこで、常に大自然を崇め、大自然に感謝し、大自然とともに生きるならば、大自然から背かれるはずがありません。その具体的な方法とは、絶えず自分が神である大自然と一体であることを思念し、マインド(心)を大自然の中へ溶け込ませるのです。これは私が提唱する大宇宙思念法の実践によって達成されます。これを絶えず続けていれば、必ず良いことばかりが発生します。たまたま大地震に遭遇しても平塚氏のように不思議な事が連続して起こり、全員が無事助かるのです。これは人間の波動の高まりによって運命が決まるといってよいでしょう。

 

 こうした個人の運命を決定する要素には非常に微妙なものがありますが、根本的には個人の精神波動の周波数によると言ってよいでしょう。具体的に申しますと、常に大宇宙の創造パワー、すなわちアダムスキーの言う「宇宙の意識」を自覚し、これと一体感を高めること、これに尽きます。この努力を怠らねば、何が起こっても心配することはありません。必ず天の配剤によって助けられます。