Cosmic Consciousness

意識の声 No.107 より

1999年6月号

 

 つい先日5月号を作成したと思ったら早くも六月。心底から年月の経過の速さを感じるこの頃です。ガイドライン見直し、電話の傍受に関する法律を制定するとかなんとかでテレビでは与野党が大喧嘩をやって世情は混沌たる状態ですが、結論から申しますと日本は絶対に崩壊することはありませんからご安心下さい。むしろ世界の平和のかけ橋として模範国家になるでしょう。それを祝福するかのような燦然たる陽光のもとに薫風そよぐ街並みを5階の窓から見下ろしながら、本日(五月三〇日)この原稿をワープロで打っています。皆様方の平素の絶大なご協力に衷心より感謝仕ります。

 

 

 

★ユーコン誌146号、編集中

 

 ユーコン誌の次号はもっか鋭意編集中でして、今回は冒頭に秋山先生の「異星人長老と秋山眞人氏との問答集!」と題する記事を掲載します。これは素晴らしい内容でして、この一部分は先日の福山支部大会の講演で話しましたが、簡単にお伝えしますと、人間の生き方について質問した秋山先生に対してSPの長老の回答は「それは楽しく生きることだ。その楽しさを他人にも伝えて、共に楽しく生きることだ」という意味のことを述べています。この質疑応答集はかなりの量になるもので、人間の生きるための指針として最高といえるでしょう。他にもアリス・ポマロイ女史の「アダムスキーのUFO体験と波乱の生涯」と題する翻訳記事も出ます。これを読んで痛感しますのは、何かの傑出した指導者というのは、普通人とは全く異なるカルマを背負っているということです。

 

 まともな順風の生活ではありません。これは地球という惑星の特徴なのでしょう。クボタはどうかと? そうですね、苦難の人生であったことは確かですが私は傑出した指導者ではありません。過去世からのカルマを果たしているだけです。私の郷里で私を覚えている老人達は言っているでしょう。「むかし東京へ逃げたクボタは、どねえしたやらのう(どうしたかなあ)。あのボケ(バカ)はUFOちゅう、おかしげな事をやっとるちゅうが、はア(もう)こんなア(この奴は)生きちゃア、おらにイ(生きては、いないだろう」―――まあ、そんなところでしょう。

 

 私の昔の郷里での生活は地獄であったと言えます。なぜあのような、どうしようもない田舎で生を享けて、最低の家庭環境の中で凄まじい苦闘の生活を過ごすような運命に苛まれたのか。これはもっぱら過去世から持ち越したカルマによります。そのカルマを果たすまでは人間は苦しむ必要があるのです。しかし今はカルマの清算は済んでいますから、もう精神的な苦痛はありません。むしろ洋々たる希望と理想に燃えて青年のような新鮮な気分で活動を続けています。その点、私の移住先を東京にしたのは最高でした。経済的には楽ではありませんが、気分的には天国です。

 

 

 

★わが国の将来の展望

 

 話が元へ戻りますが、日米のガイドラインの見直しによって、日本はアメリカの属国になるのだと危惧する声があるようですが、これは間違っています。日本の自衛隊がアメリカの軍事行動の後方支援をすることに決定したと新聞に出ていましたが、このために日本が戦争に巻き込まれたり、アメリカ側の命令によって動かされる傭兵のような立場に陥ることはありません。ましてや属国になるとはとんでもないことです。どうもオーバーに考える人が多いようですが、規定の内容をよく読めば納得出来るはずだと説明してあります。

 

 ところが現代の日本の政治家の中には、太平洋戦争の実態をよく知らず、旧日本軍を英雄化して、死を恐れぬ勇猛果敢な地球世界で最高の軍隊であったかのごとく幻想を抱いている人があるようですが、こういう人達の存在が怖いのです。現在の日本の若者はこんな日本軍の存在を頭から否定するでしょう。したがって幻想によって現実が歪曲されることがありますから要注意です。現在は(A)かつての大戦争の実態を全く知らない人(大体に五〇数歳以下)、(B)大戦争の影響下に生活をした人(大体に六〇歳以上)、(C)実際に軍隊にとられて旧日本軍の一員であった人(大体に七〇数歳以上)、(D)そして戦争に参加した人(同)の四段階に分けられますが、それぞれのギャップがかなりあります。旧日本軍の歩兵がいかに貧弱な装備で戦ったかは銃をみればわかります。太平洋戦争中の日本軍歩兵の持つ銃は三八式歩兵銃といって、なんと明治三八年に制定されたライフル銃で、五発の弾丸を込めて、一発撃つごとにまずレバーを引いて弾丸を銃身の根元に送り込み、それから持ち上げて肩にあてて狙いを定あて一発だけポンと撃ちます。二発目を撃つときはまた銃を下ろしてレバーを引き、弾丸を込めてから持ち上げて肩にあてて狙いを定め直し、ポンと撃ちます。こんな面倒な事をやっているあいだにアメリカ兵は自動小銃で狙いをつけたまま機関銃のようにバンバンバンと数十発も続けて撃ちますから、どだい勝負にはなりません。完全自動小銃は引き金を引いたまま数十発も連続して撃てますし、半自動小銃も引き金を引くたびに弾丸が出てゆきますから、いちいちレバーを引く必要はありません。

 

 私がこんな話を持ち出したのは、アメリカがこんな新鋭武器を開発していたということを日本軍部の指導者達は全く知らなかったという驚くべき事実にあります。そして指導者が強制したのは大和魂で勝てるという理論。ヤマトダマシイ! いやもうなんとも、もの哀しい指導力です。大戦末期、私が松本航空隊にいたとき、護身用に九九式歩兵銃というのを持っていましたが、これはもう武器というよりもオモチャに近いもので、銃身に照星と照門がないから狙いのつけようがなく、メクラ滅法に撃たねばしようがないという代物。こんなものを兵隊に持たせて戦争に勝てると思っていた指導者達の頭の中には何が詰まっていたのか、不可解です。

 

 さて、話をもどしますと、こんな軍隊にとられた三一〇万の若者を散華させた痛恨きわまりない太平洋戦争なるものに一種のノスタルジア(郷愁)を抱く政治家が少なからずいるらしくて、それらによってとんでもない政治が行なわれれば、この国がどのような未来を迎えるかという問題には看過できないものがある、ということなのです。この原因は彼らが戦争の実態を知らないからの一言に尽きます。「実態を知る」「知識を持つ」ということほど重要な事はありません。そして「無知」ほど怖いものはないのです。九九式小銃など見たこともない若い政治家が旧日本軍を美化して戦争に接近するような政策をとりだすのは大変危険ですが、しかし冒頭で述べましたように、日本がアメリカの属国になることはありませんし、支離滅裂な国になることはありませんが、人間の思考力や知識とはいい加減なものだと思わざるを得ないこの頃です。古代中国の偉大な哲人であった老子は言っています。「知って知らざるを上とす」と。これは、「知識がたんなる知識ではなくて、身について、しかもそれが自然の正しいものであったとき、知ることは知らないことと同じく無為自然となる」という意味です。ところが「一般では僅かな知識しか持たぬ人間は多くしゃべり、識者は多く黙っている」とルソーは言っています。けだし至言ですね。ついでながらアダムスキーは遠い昔の過去世において前記の老子であった時代があるのだそうで、当時の奥さんだった人が今生の秘書だったアリス・ウェルズ女史だったと聞いています。これに関する話を生前のアリスさんから私は直接聞いたことがあります。そして彼女はある一個の木製の彫刻作品を見せてくれて「これは遠い昔私が中国人であったときに自分で製作した物です」と言っていました。これが老子夫人であった当時のことを意味しているのでしょう。

 

 

 

★UFO問題の輝かしい未来

 

 以上に述べましたことと同様に、UFO問題についても実態を知らない人達が頭から否定し嘲笑してかかる場合、これに対して反発しても無意味ですから、我々はあくまでも事実を表面に押し出して前進する以外に方法はないでしょう。実態を知らぬ頭の薄っぺらな人間の否定論に対してムキになって反発することは極力控えるほうが賢明です。何度も申しますように来世紀にはUFO問題が一躍脚光を浴びるようになります。太陽系の実態が一般に知られるに及んで地球世界では俄然UFO問題の真相が常識化し、地球は宇宙的な様相を帯びるようになるということです。

 

 私がむかし田舎でUFO研究を始めた当時、人々の反応はひどいものでした。私を完全に狂人扱いするか椰楡の的にしたものです。今でもそのような反応を示す人がなきにしもあらずですが、しかし四〇年昔から見れば隔世の感があります。これから見ても分かるように地球世界は緩慢ながらも確実に進歩しつつあるのです。そしてさらに驚くのは、アダムスキーと言う人の想像を絶する進取の気性と偉大な勇気です。あの昔、砂漠地帯で別な惑星から来た宇宙船である円盤に乗ったと本に書いて堂々と出したのですから、いま考えれば超偉人であったと言えます。これもやはりカルマのなせる業と言えますね。今年一〇月のアメリカ旅行では、その砂漠地帯へ案内しますが、そこで何か重大な出来事が発生するかもしれません。参加される方々はカメラと双眼鏡を準備して行くとよいでしょう。私も重装備で行く予定です。それと、うるさいほど申すことですが、英会話の練習を積んでおくことです。これについては各自で勉強法を編み出して実行するとよいでしょう。アメリカ人は、アメリカへ来る日本人がほとんど英語をしゃべらぬので、日本人は何を考えているのか分からない民族だといって気持ち悪がっているということですが、実際は英語がしゃべれないのをアメリカ人は腹黒いと勘違いしているわけです。しかしダニエル・ロス氏から聞いたのですが、かつて長野冬季オリンピックがテレビで全米に流された時、日本人が非常に礼儀正しい心の優しい民族だといって全米の人々が感動したということです。こんな重要な事実が日本で全然報道されないのは残念ですね! ロス氏の奥さんのパメラさんなどは「私は日本に住みたい」と昨年来日した折に言っていたほどです。「いやアメリカの方がいいよ」と私は言っておきましたが。

 

 人間、苦あれば楽ありです。失業率もウナギ登りで大変な時代ですが、宇宙哲学を生かしてお互いに頑張りましょう。皆様方のご多幸を祈念致します。
合掌再拝


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