意識の声 No.21 より
1992年 4月号
私はときたま書店で各種の雑誌を立ち読みして編集のデザインの参考にしますが、あまりにも空虚な内容ばかりで茫然となることがあります。人々は一体何を考えて生きているのだろうかと、地球世界の無思考または無志向性を訝らずにはいられません。こうした使い捨て的な雑誌による無意味な情報をコンニャク情報と呼ぶ学者もいるそうですが、膨大な雑誌書籍が消費される割には一般の人間の精神的向上がほとんど見られないという現実に考え込まされるものの、しかし悲観はしていません。私自身は超楽観主義者です。バブル経済がはじけた今、日本の将来に思いを馳せるのも大切ですが、何よりも自分自身の精神的向上が先決であるということと、苦悩している他人を助けるという素朴な行為こそ社会に一灯を投じる重要な意義を持つという見地から自分の生き方を貫くことにしているつもりです。一個人の活動などものの数ではない考えるのは大変危険です。人間一人の行動はときとして物凄い波及力を帯びているのです。かつて日本にはトルコ風呂と呼ばれる風俗営業形態がありましたが、これは真実のトルコ風呂とは全く違うということを新聞に投書したトルコ人青年がいて、このために全国からトルコ風呂という呼称が消えてしまったことがあります。このときほど個人の力の偉大さを痛感したことはありません。
日本GAPの活動は簡単に社会が認知しませんけれども、これはトルコ風呂どころではなく、人類の命運を決するほどの重大きわまりない知識情報(インフォメーション)を含んでいますから私達の主張が広く認められるようになるまでには、まだ長い年月を要するかもしれません。いいでしょう。どちらかといえば私達はそれが認められるのを確認するために活動を続けているのではなく、現在の一瞬一瞬における自分の魂の高揚を図るために研鑽を続行しているのです。しかし世の中には本当の宇宙的カルマを持ちながらGAP活動を全く知らない人がまだ沢山いますからそうした人々に知らせることも自分のカルマの向上に役立つことになります。したがって私達は社会の風潮とは全く無関係に活動を展開しているわけではなく、臨機応変に事に当たるとよいと思います。
人間の世界に偶然のものは何もないというのはアダムスキーの言葉です。すべての結果はみな自分で蒔いたタネによるのですから自分の将来のよき結果を望もうと思えば自己のあらゆる言動に注意する必要があります。「苦あれば楽あり」というのは真実でしょう。そのために苦しみながらも「必ず良い結果になる!」という強烈な確信と実現したイメージを描き続けることが根本的に重要です。これについては四月発行予定の私の記事の中で詳しく述べてありますから参照してみて下さい。本気で実行されれば誰でも必ず奇跡的に願望を生じさせることが出来ると断言します。
来世紀になれば人類は想念の力を知ってそれを応用するようになると私は確信します。想念が物質に及ぼす影響がまず研究されて、想念で機械が制御される技術が開発されるようになるでしょう。その兆候はすでにあります。
しかし、来世紀を待たなくても今自分の肉体でそれを試すことが出来ます。たとえば体のどこかに悪性腫瘍がある場合、大宇宙瞑想を行いながら自分の体内に無限のパワーを持つ野球ボールのようなエネルギーの固まりがあるというイメージを描き、そのエネルギーの固まりが腫瘍の部分に襲いかかって腫瘍を吹き飛ばしてしまう光景をイメージとして描き続けるのです。そうすればやがて腫瘍は消えるでしょう。医学で見放された不治の病を少しも恐怖する必要はありません。人間の想念は莫大な力を持っているのです。病気以外の何かの願望を実現させようと思えば、すでに実現している光景がどこかの地域に存在して、そこへ向かって自分が自動車で驀進しながら刻々と近づいているイメージを描くと良いのです。そうするとある日、突然イメージどおりの状態が実現するか、または実現しかかった状態になるでしょう。これを私は『接近イメージ法』と名付けています。願望というものは実現しさえすればよいのですから呼称にこだわる必要はありません。
いずれ私は反復思念とイメージ法に関して詳細な書物を書こうと思っています。そのためには成功した体験者の実例を収集する必要がありますので、成功した方は私宛にレポートを送って下されば助かります。私自身も反復思念とイメージ法によっていろいろな成果をあげています。最近も、今は中古品でも入手不可能といわれている一八年前に出たある古い型のプロ用カメラの新品同様の品を奇跡的に入手しました。写真の仕事でどうしても必要なために私が強烈なイメージを描いていたら、思いがけない所で購入できたのです。値段は格安でした。このような応用は誰でも出来ますから大いに試みて下さい。必要なものは与えられるのです。
人間は決して神(創造主)から見放された存在ではありません。それどころか常に神に守られています。大宇宙が自分の味方をしてくれているのです。この「大宇宙が味方をしている」という意味が全く分からないという人もありますが、自分自身が大宇宙の真っ只中に抱かれて生きている事実を考えれば理解は容易です。自分とは宇宙の子供であって、この生涯でたまたま足を地球という惑星につけているだけです。
お互いに頑張りましょう。みなさん方のご発展をお祈り致します。