意識の声 No.27 より

1992年10月号

 

 私はセミナーでよく「大宇宙の創造主」に言及しますが、これは人間にとって最高に重要な概念であろうと考えています。この概念を持ち、自分が創造主の現れであるという自覚の元に生きる人と、そうでない人とのあいだには、カルマの形成に雲泥の相違が生じるでしょう。「創造主」といえば宗教がかっているとか、存在が確認できないものを想定するのは非科学的であるというような非難を絶対に気にする必要はないと考えます。地球が依然として泥沼のような状態であるのは、宇宙の創造主(言い換えれば英知または生命パワー)を、ほとんどの地球人が意識することが出来ず、自分が単なる物質の肉体として生きているという想念の域を脱しきれないからであって、そのために自己保存の本能だけが強くなり、結局エゴの固まりと化すからであると考えられます。

 

 それについて、私はこの頃、植物の持つ偉大な生命力と波動に関して参考書類を読みながら研究していますが、驚くべき事実がたくさん展開してきます。要するに植物も人間と同じく意識を持つ生きものなのであって、それは宇宙の創造主の現れなのです。このことを知るだけでも、到底人間は樹木を片っ端から切り倒すようなことは出来なくなるはずです。今や地球は乱伐による環境破壊で目も当てられぬ状態になっているということですが、これは樹木を単なる物質としか見ない結果であり、要するに樹木にも人体と同じ創造主の生命が充満しているという事実を知らない結果であると言えます。

 

 ここにおいて、(地球上の)人間が創造主の認識に到達するための近道は、なんといっても別な惑星の偉大な人類の存在を知り、彼らが大宇宙の創造主のもとに生きているという実体をまのあたりにして腰を抜かして仰天して、我が身の低次元ぶりに恐れ戦くという状態にまで立ち至るのが最上でしょうし、これ以外に方法はないでしょう。

 

 そのためには一日も早く地球からの有人宇宙船を別な惑星に飛ばして、その世界を調査させ、驚異を通り越した文明と人間が存在することを地球に報告させることによって、全人類が驚愕し大反省することが緊急の要務となります。たぶん、当初は宇宙飛行士たちも事実をありのままに報告はしないでしょうし、ことは簡単に行かないかもしれませんが、いずれは真相が漏れるときがくるでしょう。そのときは地球世界全体がひっくり返るほどにショックを受けるかもしれませんが、たぶん大戦争にはならないでしょう。むしろ各国が連合して挙国体制ならぬ挙地球体制をとるものと思います。

 

 したがって、私が最も期待をかけているのは宗教や倫理道徳などではなく、科学なのです。科学こそが人類の運命を決するカギを握っていると言えます。よく「GAPは非科学的だ」と言う人がありますが、これは当方の真意を全く知らない人の妄言に過ぎません。前述のごとく医学ではまだ生命そのものを科学の対象にしていませんが、(そんなことは哲学の分野だと思っているでしょうか)、これなども異星人の超絶した科学を知れば、生命に対する認識が得られるかもしれません。物理化学的な因果関係が明確にならない限り学術研究の対象とみなされないのが現代の地球の学問ですから、こうした状態を打破するには、手っ取り早く別な惑星へ行ってみるのが最高によい方法です。