意識の声 No.33 より

1993年 4月号

 

 この頃私が痛感しますのは、自分が良い方向に大変化を遂げようと思えば、一般地球人と同じような考え方や同じようなフィーリングで生きていたのでは到底だめだということです。働いて、飲んで、食って、テレビを見て、眠るという惰性的な生活行動を改めることは勿論ですが、それよりも精神のあり方を根本的に大変化させることが急務です。「人間は生き方を変えない限り、救われるものではありません」と火星人のファーコン氏が言っていますが、これは永遠の真理でしょう。

 

 かくいう私もさほどの進歩を遂げてはいませんが、この頃はイメージ法と反復思念法を応用して身体の若返りと完璧な健康化を図るべく、一つのプロジェクトを組んで実行しています。それは自分自身の肉体が脊柱によって支えられているように、自分の内部にもう一本の不可視の巨大な脊柱が存在し、それが完全な健康体の青写真原図としての原形を保っているというイメージです。その見えない脊柱こそ、実に『宇宙の意識、すなわち創造主』であって、しかもこれは大宇宙と直結しています。この完璧な原形と肉体とがダブっており、肉体は次第にその原形通りに修正されていって、やがて完璧な健康体になる、というイメージを描き続けることと、それを促進するための援護射撃として反復思念を間断なく繰り返します。そして万人と万物が創造主の現れであることを片時も忘れないようにして、自分の想念を宇宙へ拡大しています。

 

 重要なのは、このようなイメージを四六時中描き続ける必要があるということです。一日の内、わずか一〇分かそこら描くぐらいでは殆ど効果はありません。四六時中イメージを描き続けるというのは大変な難事ですが、実行すれば必ず驚くべき結果が出てくることは、すでに私が実証しています。だからこそ、この年齢でスーパーマンといわれるほどに活動を存続しているのです。

 

 前記のイギリスにおけるアダムスキーの講演によりますと地球人でさえも「心」の用い方をうまくやれば八〇〇歳まで生きることが可能だと言っています。これは結局、イメージ法の応用に言及しているのだと思いますね。ところが地球人はイメージ法による生き方を全く知っていません。それどころかマインドを絶えず動揺させているものですから、想念が一定の目標に焦点を合わせることができず、そのために病弱と悪運とに苛まれて、つまるところは他人を恨むようになるのです。

 

 人間は相互扶助の精神で助け合うというのは重要なことですが、とかく他人が自分に幸運をもたらしてくれることしか考えず、もたらしてくれる人を「聖者」と崇め奉り、期待したのにもたらしてくれなかった人を非難するという勝手放題な態度を示している人は根本的に誤っていますね。本当に自分を救う者は「自分自身の理解力、信念、希望、諦めない力」なのであって、多額のお金が救ってくれるのではありません。私は上の人を気の毒に思うだけです。(祈りの言葉)「その人が幸せになりますように!」