意識の声 No.41 より
1993年12月号
ついこのあいだ総会を終えたと思ったら早くも師走の足音が迫ってきました。日月の経過の早いのに驚かされます。昔のイギリスの映画にも出てきた次の一節を思い出します。
The months pass, but my thoughts are constantly of you. Summer gives place to autumn to winter, and another spring come gone.
そうです。四季は移り変わっても、私の思いは皆様方から離れることはないと申したいところです。人間同士がお互いの安否を気づかいながら心を通わせ合うというのは、まさに創造主が人間だけに与えた特権であると言えるでしょう。これをフルに生かしたいものですね。
さて、この一年はかつてないほど充実した年でした。これもひとえに維持会員の皆様方のお陰であると喪心より感謝いたしております。時には失敗もあり、試行錯誤の連続でしたけれども、私としては大いなる悟りの年でもあったと言えます。「"宇宙の意識の世界"から"地上の想念感情の世界"へ来た人間として燦然たる光芒を放ちながら生きてゆこう、人々を照らそう」と決意した年でもあります。この場合の光とは祝福の想念を意味します。万物と万人を祝福しながら生きてゆくというのが創造主の子としての真の生き方でしょうね。困難ではありますが、これを実践することこそ人間に与えられた最重要な使命の一つであると思うのです。
祝福には具体的な事実が伴う必要があります。想念だけでは他人に理解できないからです。そこで手始めに行うべきは日常の生活行動です。輝くような微笑、優しい言葉、親切丁寧な態度、困っている人には無言で援助の手を差し伸べて、無言のまま去って行く――。こういう類の人間になりたいものですね。