意識の声 No.43 より
1994年 2月号
現在の情報から見て世界のUFO研究会は全く混沌たる状態を呈しています。欧米ではアダムスキーの体験は風化しつつあり、一般では名前さえ知られていません。これはアダムスキーの書物が長年月出版されないからで、本がなければ知識が得られませんので、アダムスキーの言動についてはほとんどが消滅しかかっています。日本ではこれほどにアダムスキー問題の啓蒙活動が展開しているのは奇跡的と言えるでしょう。
一方、世界のUFO研究会はあまりにも一方的な観念に片寄っています。つまりUFOというものは、いまだに正体不明の物体であって、大気圏外から来るにしても、数光年彼方の銀河系から来るという童話的な物語か、極端なのになると四次元世界から来て地球の大気圏内に入ってから物質化するというような説が流れたりしています。
ところが、アダムスキーの言うUFOは、れっきとした三次元空間に浮かぶ太陽系の他の惑星群から来る超高度に発達した金属製の宇宙船であり、乗船している"生物"は地球人とあまり変わらない肉体を持った生きた人間であるというのですから、一般人の常識からあまりにも飛躍して、この方が架空の作る話のように響くのでしょう。
しかしアダムスキーが徹底的に述べた異星人の実体は、私が知る限りでも、まさに人間そのものであって、地球人と全然異なるものではありません。しかも彼らは地球人になりすまして各地の職場で働いています。以前ユーコン誌に掲載した佐々木八郎氏の体験、すなわち都内の総武線新小岩アーケード街の書店に勤務していた若い女性が異星人であったという事実もそうですし、そこのすぐ近くの料理店で働いていた別な若い女性もそうです。私がその正体に気づいてテレパシーで話しかけるようになってからまもなく女性は姿を消しました。異星人の方は、店長が非常に温厚で立派な人であるような職場へ就職する傾向にあることに私は気づいています。
東京には相当数の異星人が在住しているようですが、一般人にはそんなことを夢にも思いませんから、日常出会いながらも気づいていないわけです。これは異星人側にとっては好都合かもしれません。地球人が盲目状態であれば彼らは活動が楽ですからね。しかし誰かが気づくと職場から姿を消すようです。これは危険から逃れるためでしょう。とにかく異星人の存在は現実そのものであり、彼らが宇宙船に乗って地球へ飛来するのも現実の事実であるのに、まだ地球人は太陽系で地球だけが人間の住む惑星だと信じきっているのですから、地球がひどく原始的な惑星であることはアダムスキーの言説を待つまでもありません。
地球にはまだ未解決な問題が山積みしています。そこで宇宙空間どころか地球上の環境破壊だけでも凄まじい現状を示していますから、これらの解決が先決問題だという声が起こるかもしれません。しかし物事の改善には比較の法則を応用する必要があります。AとBを比較した場合、BよりAが優れているという事がわかったときに初めてB側に改革の機運が生じるのです。この世界のあらゆる物事はこの法則によって進歩しています。宇宙開発事業でもそのことが言えます。各国がしのぎを削って他国のロケットよりも良いものを打ち上げようと猛烈に競争しているのです。
そこで私としては、地球という狭い井戸の中だけで議論をやっても進歩がないから、てっとり早く別な惑星の物凄い世界の実体と地球とを比較しようではないかと呼びかけて活動を展開しているわけです。ドンキホーテだと人は笑うかもしれませんが、いつの時代でも偉大な先覚者は最初は笑いものされるというマーフィーの法則みたいなものがありますから、気にする必要はありません。
私がGAP活動をもっと本格的に発展させたいと、あれこれ計画をめぐらしているのも、所詮は比較の法則によるからです。多くの団体や出版社の発展ぶりを見ては「これではいけない。もっと何とか改善したい」と思うのは、否応なしに比較させられているからと言えます。これは良いことです。現状に甘んじてアグラをかいていては進歩がありませんからね。
しかし私がどんなにイメージを描いて努力しても日本GAPを大出版社のように成長させることが不可能であれば、それはそれなりに理由あることですから、無理をしない方がよいでしょう。あるいは、このGAP活動はアダムスキーみたいに本来私の個人的な活動として遂行するように運命づけられているのかもしれません。
そこで重要なのはテレパシックな洞察力、先見の明、鋭敏な感知力です。これをますます研ぎ澄まして、世界の時流に添うような態度で、背伸びをせずに、といって姑息にならず、虎視眈々と情勢をうかがいながら着実に前進するのが最良であると考えて活動を続けております。
私は自分をひどく愚鈍で無知蒙昧な人間であると思いませんが、傑出した英才であるとも思いません。私にはまだ分からないことが多すぎるからです。しかしGAP活動に対する私の情熱と意欲だけは世界一であると自負しています。なんとなれば日本GAPほどの活動をやっている団体は世界広しといえども他にないからです。しかも会員数が一千七百というのは驚異的です。これは私個人の力量よりもむしろ日本人の民族的なカルマによるものでしょう。ここにおいて人間の持つカルマというものの不思議さを痛感します。私自身は如何なるカルマを持つ人間なのか、そして私を支持して下さる皆さん方も如何なるカルマを持つ方々なのか。たぶん過去世から連綿と続いてきた各人の生涯の変遷または何らかの関係によって今生の結束が具体化したものなのでしょう。
そうなると知りたいのは各自の過去世です。アダムスキーは、地球人は過去世の記憶を持たぬから前進できないと言っています。ここで記憶というものの計り知れない重要さが浮上します。私自身の過去世については、ある程度分かっている部分もありますが、大部分は霧の中です。これを知れば深遠壮大なドラマが展開するでしょうし、今生の不遇な人生に対して起こりがちなネガティヴな想念などは吹き飛んでしまうでしょう。
もちろん過去に執着して先が見えなくなるのはよくありませんが、要は人間の生命は無限に存続するという事実を認識することにあります。地球人が絶えず「死」の恐怖に束縛されているのは、転生の法則を知らず、人間の生涯は一回だけだと思いこんでいるからです。この意味からも人間は転生によって無数の生涯を経てきた事実を知ることが絶対に必要になってきます。ただし宗教団体で転生説を唱えるのがありますが、死後はしばらく霊界へ行くと主張していますから要注意です。霊界は存在しません。
私の見ますところ、日本GAPの会員で多年熱意を持って推進してこられた方の多くは別な惑星から転生してきたか、過去世で別な惑星に在住したことがあるか、あるいは異星人との交流があったか、とにかく何らかの意味で別な惑星と関わりがあった方だと思います。その方々が過去世の記憶を何となく保っていて、その発露が今生、GAP会員という形で具体化しているにちがいありません。とにかく日本GAPは栄光ある団体だと見て私は皆様のご支援に心から感謝しています。