意識の声 No.47 より

1994年 6月号

 

<想念は肉体を支配するという哲学の実証者>

 

 七〇歳になる私が旅に出て支部大会に二回も連続して出席するものですから、疲れないのかと不思議そうな顔で私に尋ねる方々があります。アダムスキー哲学の最大の実践家であり、それを肉体にも生かしている人間は、たぶん私でしょう。常に自分が絶対に健康であり、(実際には持病だらけ)完全であるという想念を保ち続けているからです。そのために反復思念を常時実行していますが、その魔法の言葉は次の通りです。

 

「私は健康、無限に健康、絶対に健康!」

 

「私は完全、無限に完全、絶対に完全!」

 

 私は昔からこの言葉を暇さえあれば唱えています。反復思念は私の日常の行動の主体をなしていますから、この言葉による想念波動が全身の細胞に良き影響を与えていることは間違いありません。私の体はこの反復思念で持てているようなものなのです。

 

 人間の想念は肉体を形成するための鋳型のようなものだとは、アダムスキーの「第二惑星からの地球訪問者」の中で異星人がア氏に教えている重要な部分です。彼ら異星人は、生命は永遠なので、それを意識していれば肉体も長く保たれるのだと言い、そのために老いることなく数百年も一千年も生きるのだと語っています(詳細は同書参照)。

 

 ところが地球人には想念が肉体に影響を及ぼすという思想は全くありません。病気というものは不可抗力的な物理的故障であって、その場合は医者の治療を受けるとか、薬物の服用によるかして、外部からの操作によらねば治癒しないものだと思いこんでいます。その思い込みによって難病になったり早く衰えたりするのです。ここにおいて、アダムスキー哲学が如何に偉大であるかがわかります。

 

 しかし現在は精神と肉体との関係を探求する気運が高まって、各方面で精神的な健康法が唱道されるようになりました。これは大体に東洋的な思想に基づいているようです。西洋医学を無視せよと言うわけではありませんが、考えさせられる問題ですね。

 

 

 

<他人の病気を治す方法>

 

 私は世界中の数十種類のUFOと精神世界の探求団体や個人と交流していますが、その一つにインドネシアの「マハ・グル・メッタ」という団体があります。今春、この団体に英文版のユーコン誌第九号を送りましたところ、丁重な返書に一枚のハガキ型カードが添えてありました。それには観世音菩薩の功徳が英文で印刷してあり、さらに次のような文章がありましたので、ご紹介しましょう。

 

「自分または他人の病気を治そうとする場合は、目をつむり、唇を動かさないで、次のような言葉を心の中で日夜くり返しなさい。

 

『私は、自分の魂の中にある神の愛を、愛します。そして○○さん(病人の名前を唱える)の魂の中にある神の愛を、愛します。』

 

 この言葉を唱えれば治癒はかなり発生します! あなたはその結果に驚嘆するでしょう! 一〇〇パーセントの成功例が報告されています。ただし緊急の手術を必要とする場合は、それを受けて下さい」

 

 このカードを読んだ私は異様な感銘を受けましたね。それはこの言葉がアダムスキーの『生命の科学』の「宇宙の意識と心を一体化させる」というのと同意義であるからですが、それよりも「神の愛を、(私は)愛する」という表現が、あまりにも素晴らしいからです。神という言葉が宗教的だというので気になれば、これを「創造主の愛」と言いかえてもよく、また「愛」という箇所を「生命エネルギー、英知、愛のエネルギー」と詳しく言いかえてもよいでしょう。そこで私は「私は、自分の魂の中に創造主の無限の生命エネルギー、英知、愛のエネルギーを愛します」と唱えることにして、早速実行してみたところ、まるで人間が変わったような新生感を覚えましたね! これはまさに『生命の科学』の応用です。「神の愛を、愛する」という表現は、今まで思いもよらなかったので、これは大収穫でした。インドネシアのこの団体は創造主の栄光をあらわした高貴な集団であろうと思います。とにかく自分または身内に難病で苦しんでいる人があれば、右の言葉の反復思念を試みて下さい。良い結果が生じるでしょう。

 

 

 

<他人を傷つけない>

 

 今春、ある事で少しネガティブな想念を起こしたまま電車に乗っていたら、ふとアダムスキーに関するある記事を思い出したのです。それは、かつてホテルのロビーにいたアダムスキーが、見知らぬ男から面罵されながら終始沈黙していたので、あとからポマロイ女史が「なぜ何も言わなかったのですか」と聞いたら「私はあの人を傷つけたくなかったのだ」と答えたという話です。この事がひどく気になって次第に高揚し、この故事にならって誰をも傷つけないことにしようと決意を固めたら非常に平安な生活が展開してきましたね。そこで先般の伊豆支部大会でこのアダムスキーの故事を講演で引用しましたところ、感涙にむせんでいた人が数名目について私も胸が熱くなってきました。日本GAPも高貴な精神を持つ人々の集団であると自負しましたね。複雑な人間関係の中で苦悩し、呻吟し、喘ぎながら生きる地球世界で、少しでも宇宙の法則や真理に沿った道を歩むことが如何に重要であるかと、今更のように認識した次第です。