意識の声 No.52 より
1994年11月号
美しい人生とは何か
いまや世をあげて百家争鳴の時代です。もっとも、これは昔からのことですが――。例の世紀末の大変動説が巷間に横行しています。しかし心配する必要はありません。地球人はテレパシックな能力を駆使して先を読み取る力がなく、そのために常に恐怖がつきまとうものですから、恐怖すべきものに同調しやすくなるのです。これを同質結集の法則といいます。類は類を呼ぶというのと同意義です。逆にブライドサイド(光明面)のみを見ようとする明るい楽天的な人は、明るい物事を引き寄せます。そして幸せになるのです。地球人でこの法則に気づいている人は非常に少なくて、心配、焦り、苦悩、悲痛感等に苛まれている人がほとんどです。最近出た細胞に心があるという事を書いた本の中に、嘆き悲しむのは健康に良いというようなとんでもないことが書いてあります。悲しみは健康や幸福の大敵であって、これは地球人だけの持つ劣性です。私達は絶対にこんなネガティヴな(マイナスな)想念感情を起こしてはなりません。常に明るい建設的・肯定的なプラスの想念を持つべきです。まやかし本に要注意です。
美しい人生を過ごすための最大のポイントは、外部ではなくて自分の内部に存在する絶対的なモノを見つけて、それを土台にして万物を判断したり見つめたりするのです。というよりもむしろ、自分の中に存在する絶対的なモノは万人の中にも等しく存在するということを悟ることです。そうすれば無限の調和感覚が生じます。これを俗に「愛」と呼んでいるわけです。この根本的な大悟に至ることなしに、やたらと外界(自分以外の外部)に超越的なモノを求めて、それにすがろうとするから、欲求が満たされないのです。そうした人間の弱みにつけ込んで怪しげな精神集団が誘惑してきますから要注意です。もちろんなかには本物もあります。秋山眞人氏の気能法は白眉です。それは同氏が宇宙の創造主の概念を誰よりも強く持っておられるからです。
どうすれば幸せな美しい人生がすごせるか。これは地球人類の永遠のテーマでしょう。それには人間の内部に存在する絶対的なモノ、すなわち『宇宙の創造主』を認めて、それを土台にした生き方をする以外にありません。これを神と呼んで古来から多数の聖人が説いてきたのですが、多くの教えは曲解されたばかりではなく、宗教間の対立や闘争が生じて不幸な現象が発生しています。
私はこの頃、自分に内在する『宇宙の創造主』に関する認識(悟り)が非常に高まってきたことを自覚するようになりましたね。数十年間もアダムスキー哲学をやってきて、今やっとその心境とは牛歩ですが、ともかくこの認識(悟り)を自分だけのものとせずに他人にも分かち与えれば、本当の意味での美しい人生がすごせて、他人をも美しい人生の花園に案内できるのではないかと考えています。スペース・ピープルは睡眠中でも宇宙の創造主を意識しているとアダムスキー全集第一巻に述べてあります。そこまでの到達はおぼつかないにしても、せめて通行中の見知らぬ人々の内部に宿る創造主を意識して、それを礼拝できるような心境になれば自分自身に激変が生じるでしょう。運命が良い方向に大転回するのです。この実例はGAP会員にあります。皆さんも試してみて下さい。素晴らしいことになるでしょう。