意識の声 No.64 より
1995年11月号
憎しみに対して祝福で応えると奇跡が生じる
一般地球人は他人からひどい憎悪に満ちた攻撃を加えられた場合、同じ憎悪で返しますが、これはよくありません。以下、その理由を述べます。
憎悪や恨みの想念波動は非常に劣等な低周波です。そこでこちらが同じような憎悪で返しますと、こちらも低周波の波動を放つことになりますので、相手の波動と共振して、相手と同じ土俵で戦うことになり、果てしない泥沼の戦争になります。
一方、こちらが非常に高度な想念波動を放っていますと、これは高周波ですから、相手と共振しませんので、相手の想念波動は自分自身に帰って行き、そのために自分の発した呪いの想念で自分自身を傷つけることになるのです。これをブーメラン効果といいます。ブーメランというのは、オーストラリアの原住民が昔用いていた狩猟用の木製の武器で、L字型をしており、これを回転させながら投げると、空中高く飛んで行きますが、獲物に当たらなかった場合は、空気力学の応用によって投げたブーメランは自分の方へ帰ってきますから何度でも使用できるのです。このようにして奇跡を起こす方法を私は「ブーメラン想念法」と呼んでいます。
こちらが起こす高度な想念とは何か。それこそ相手に対する「祝福の想念」です。自分にとって自分を憎みとおしてきた絶対に許しがたい敵である相手に対して、「あなたが幸せになりますように」という祝福の想念を送るとともに、相手と和解して握手しながら互いに笑顔を見せあっているイメージを描き続けるのです。そうすると、ある日、突然、相手の態度が一八○度変化して、謝りにくるか、または姿を消してしまいます。またはブーメラン効果によって相手が難病にかかるか、あるいは大きな事故を起こして再起不能の状態におちいり、反省せざるを得ないような立場におちることになります。どっちみち、以前はあれほど自分に憎悪の目を向けていた相手との地獄のような環境は一掃されて、天国のような平安な生活を迎えるようになるでしょう。何かのトラブルで苦悩している人は、すぐにでも実行してみて下さい。素晴らしい成果があがるはずです。
そんな神に近い事は自分には到底出来ないと言う人は、意志の力の偉大な効用を知る必要があります。私自身も過去にずいぶん脅迫、いやがらせ、攻撃などをこうむったことがあります。しかし、いずれも大過なくすごせたのは、スペースピープルのご援助もさることながら、意志の力によって相手の憎悪に同調せずに、自分の想念レベルを保ってきたからだと確信しています。私は俗物ですから、凄まじい脅迫状でもくれば、いっとき不愉快になりますが、すぐに気を取り直し、宇宙の意識(創造主)へ呼びかけて、大宇宙思念法を実行し、やがて相手に対して祝福の想念を放射しながら、相手と和解している光景のイメージを描き続けます。これが巨大な防壁になるのです。するとイメージどおりに奇跡が発生します。
地球人は全くの喜怒哀楽の感情のままに生きており、右に述べたような方法を知りませんから、泥沼の環境が世界を覆っています。しかし来世紀になれば人間の深層心理や想念波動の研究が向上して、うまく立ち向かえるようになるでしょう。私達は確実に時代の先端を先走りしています。
アダムスキーの宇宙哲学は最高の真理を説いていると思いますが、「生命の科学」では残念ながら奇跡発生の実例がさほど出ていないために、そのうち関心を失いがちになります。私はアダムスキーの宇宙的哲学と並行してジョセフ・マーフィー博士の「あなたにも超能力がある」その他の書物を読み返しています。アダムスキーと大体に同じ理論を説いていますが、少し心霊的な部分も出てきます。その箇所は無視すればよいでしょう。私達は偉大な書物の価値を見失わないようにして、それを応用するべきです。