意識の声 No.82 より

1997年 5月号

 

 陽光きらめく五月晴れの候となりました。全国の維持会員の皆様にはお元気でおすごしのことと存じます。平素は多大なご支援にあずかりまして深謝仕ります。

 

薫風そよぐみやこおおじさっそうかっぱ

 

 薫風そよぐ都大路を颯爽と闊歩する筆者の眼には、万物に宿る生命の躍動と宇宙の創造主の叡知が映って「創造主様、バンザーイ!」と大声で碧空に叫びたくなってきます。この原稿をしたためている今日(四月二五日)は一点の雲もない快晴の日でして、昼間東京駅前まで用事で出かけて、三時に帰宅してからワープロを打ち始あました。快晴とはいっても都内はスモッグで覆われていますから、メキシコのカリブ海沿岸に見られる、信じられないような濃紺の空とは違いますけれども、まあ、いいでしょう。空が晴れれば気分も爽快になります。ついでにグロリア・エステファンの「アブリエンド・プエルタス」のCDを響かせて、カリブ海の潮風とともに流れ来る中米ラテンの軽快な歌声と歯切れのよいアコの名演を室内に漂わせながらキーボードを叩いているという次第です。

 

★インターネットによる地球社会の退化

 

 出版といえば、現在の出版界はきわめて不景気でして、全く本が売れないという実情を最近もある出版社の幹部の方から聞きました。これはパソコンによるインターネット、その他分視聴覚機器等の影響があるのでしょうが、なんといっても現代人の、特に若い人たちの活字離れが主因のようです。特にパソコンによる通信等の影響は無視できないものがあるようです。最近、ごま書房から出た秋山眞人氏の「私は宇宙人と出会った」と題する本の記事によりますと、異星人はインターネットの増殖を危惧し、これが拡大すれば地球社会の人類を発展的に進化させないことになるというのです。まさに私の持論を裏書きしています。同書には次のように述べてあります。

 

「最近、インターネットの電子メールにまでダイレクトメールが混じり始あったという話を知人から聞いた。また、ネットワークの掲示板サービスや電子会議室では、利用者同士の罵国言雑言、罵倒、中傷が絶えないという。ここには、憎しみ、怒り、悲しみ、恐れなどのマイナス想念が渦巻いている。(中略)このように『権力者たちの野望』と『ハッカーたちの破壊的欲求』がコンピューター・ネットワークの根底にあるということを覚えておいてほしい。ところが、こういったコンピューターに対して、テレビが人類に役立つ発展をとげるようになると宇宙人は予測している」

 

 上の書籍は最近出たばかりで、秋山氏が堂々と本名で出したコンタクト実話でして、非常に有益な内容に満ちています。一読されるとよいでしょう。

 

★福山支部大会、迫る

 

 かねてから予告中の福山支部の第一回大会が五月二五日に開催されます。まだ日数がありますから、ご都合のつく方はお申込みの上、多数ご参加のほどをお願い致します。今度の大会では絶対的に大安心の境地で生きることのできる方法を伝授します。しかも、これによって良き運命が展開することにもなります。私はほとんど毎日のように都心を歩き回りますが、多数の見知らぬ通行人を見て痛感しますことは、あらゆる人が機械仕掛けの人形として動いているということです。自分とは何か、この空間とは何なのか、生きるということは何の意味があるのか等々を思索し、何らかの解答を見出そうとしているらしい人を、ほとんど見たことはありません。実に気の毒なことです。宇宙哲学について話をしてあげたいなあと思いながら通り過ぎるだけです。結局、地球というのはおそろしく未発達な惑星なのだと実感するだけなのですが、そのように考えているだけでは私の生きる目的にはなりません。もっともっと宇宙哲学を普及させねばならないと、意欲だけは熾烈になるのですが、いかんせん、微力のために切歯扼腕(せっしゃくわん)するのみですね。

 

★またも巨大母船の出現を目撃!

 

 UFOといえば、最近、四月一〇日の午後五時三〇分頃、私が外出するためにマンションの五階の(このマンションは八階建てで、棟が三棟あり、二七〇戸分ある)自宅玄関から渡り廊下へ出たとたん、西の空に巨大な母船が浮かんでいるのを目撃しました。太陽の真っ赤な光を反射させた巨大な船体であることがわかって驚喜しました。何らかの方法で船体に太陽光を反射させたようですが、これはスペースピープル側が何かを意図したものと思います。太陽はかなり西南の方向にいたのです。以前にも、これと同じような方向の空間に真っ黒くて細長い巨大な物体が縦に停止しているのを見たことがありますが、翌日に新宿のある会社の経営者の方から、新宿上空に不思議な黒い物体が縦に停止しているのを大勢の社員と一緒に見たという報告を受けたことがあります。たぶん、私が自宅付近で見たのと同じ物体が、その直後に新宿へ移動したのかもしれません。不思議なのは、二度ともあれほど巨大なのに地元の住民から全然騒ぎの声が上がらなかったことです。新聞には全く出ませんでした。誰も見ていないのか、見たとしても何かの見間違いと思って黙っているのか、不可解です。

 

 いったいに私の住むマンションから、よくUFOが出現するのを目撃します。まだ私が別な棟に住んでいた頃の一六〜七年ぐらい前、ある日、裏のベランダに面した仕事部屋から仕事の合間になにげなく窓外を見たところ、なんと直径ニメートルもあるような真っ黒い球体が右から左に飛びながら急降下し、バス道路の方へ降りたと思うまもなく、また急上昇して飛び去りました。日時は覚えていませんが、寒い季節でしたね。こんな真っ黒なアドバルーンなどがあるはずはなく、だいいち風のないのに急速に降下と上昇を演じるというのはおかしなことです。しかも不思議なのは、またも住民が誰一人として見ていないらしいのです。この付近では、UFOさんは、いつも私だけに姿を見せるのでしょうか。おかしなもんですなあ。もっと大勢の住民に見せれば、UFOの存在に対する信憑性が高まると思うんですがね。見せても高まらないことがわかっているのでしょうか。

 

★人間のカルマ(宿命)と転生の意義

 

 現在、ほとんどの地球人は転生の法則を知りません。そのたあに死の恐怖に苛まれて人間は四苦八苦しています。ところが、人間は永遠に転生を続けるという法則を知ったが最後、死の恐怖は雲散霧消します。先般、東京月例セミナーで私の講演中に、「今、死ぬことは恐ろしくないと思う方は手を上げて下さい」言ったら、約五〇名の中から四名ほど手が上がりました。私を加えて五名です。さすがは日本GAPだと胸を張りましたね。あまりにも激痛に襲われるのはイヤですけれども、楽に死ねるものならば、ハイさよならとばかりに、この世界をおさらばできるほどの人は、ただのネズミではありませんね。なかには、自分はこの世を去ってもかまわないが、あとに残された家族が大変だから、まだ死ねないという方が多いでしょう。これも無理からぬことです。しかし私は断言しますが、別な惑星の住民のように、死に対して全く恐怖感を持たぬ時代は遠い未来に必ず到来しますから、そのようになったときにこそ、本当の意味で地球が宇宙時代を迎えたと言えるでしょう。その転生の法則を地球人に周知せしあることが急務なのですが、なにせ現在は唯物論科学の医学万能の時代ですから、まだ無理です。だいいち、医学大辞典には数百の病名は出ているのに「生命」という項目が出ていないのです。これまたおかしなもんですね。計測して数値で出せないものは科学ではないと定義されていますから、こうなれば生命そのものを科学的に研究することは不可能になってきます。こんな状態ですから転生の法則が市民権を得るのは遠い先のことでしょう。

 

 しかし悲観は禁物です。いつかは地球も金星や土星のように進化するのですから、地球人の現状を憂えるのは適正な態度とは言えないでしょうね。いったいに、何事があろうと、どのようにマイナスな事が自分や世の中に発生しようとも、絶対にマイナスの想念を起こさずに、「必ず良くなる!」という強力なプラスの想念を発し続けるように心がけて、常に明るい希望を失わないことです。会社の上司から怒鳴られても、恋人からふられても、人から悪ロを言われても、友人からケンカを吹っかけられても、電車内で人からこづかれても、財布がからっぽになっても、「私は良くなる!良くなるんだ!」と心中で明るい大声で叫び続けて下さい。必ず奇跡が生じて、本当に良いことになってきます。
実は私がそれを実践しているのです。私は俗物ですから、やはり苦しいことや難儀な思いをすることが多々あります。しかし絶対にマイナス想念の捕虜にならないように警戒して、「いや、いまに私は必ず良くなる。絶対に良くなるんだ!」と心中で大声で叫び続けます。私が普通人と違うところは、こうした脳内革命を実行し続けている点にあるでしょう。それは人の足で踏まれても踏まれても起き上がる路傍の雑草のような強靱さと、瓢々とした生き方にあるとも言えます。これが私の唯一の取り柄です。

 

 昔、大戦中に死ぬためのロボットとされて、毎日アゴがはずれるほどに殴られた残酷きわまりない軍隊生活で「こんなバカげた軍隊や戦争のためにワシは絶対に死なないぞ!」と徹底した「生」への信念を持ち続けていたのですが、結果的にはそのとおりになりましたね。だいたいに私は昔から危険を逃れる特殊なカルマがあったことに、後年になってから気づきましたが、これは信念のカとは別な話です。私が不思議に危険を逃れた例は枚挙にいとまがありません。大戦末期、新潟県の高田連隊から軍用列車で長野県の松本航空隊へ転属するために直江津駅の手前まで来たとき、アメリカのB29爆撃機群が列車をめがけて襲いかかり、爆弾をドカンドカン落としましたが、列車には命中せず、はるか彼方の田んぼに落ちるだけでした。このときも全く恐怖心は起こらず、笑いながら高見の見物をしていましたね。

 

 というわけで、皆さん方も強烈なプラスの信念を持ち続けて下さい。間違っても悲観的な想念を起こさぬことです。今秋はイスラエル旅行を実施します。イスラエルは危険な国だと思って恐れる必要はありません。危険を逃れる特殊なカルマを持つ安全男・久保田と同行されれば絶対に大丈夫です。それは過去一六回にわたる日本GAPの海外研修旅行で実証されています。多数ご参加下さい。皆様方、どうぞお元気でおすごしのほどを。