意識の声 No.100 より

1998年11月号

 

 秋冷の候となりました。平素は全国の維持会員の皆様には多大なご支援にあずかりまして衷心より御礼を申し上げます。本号でついに100号に達しました。深謝仕ります。

 

 

 

★ ダニエル・ロス氏も大学でUFOを教えている!

 

 さて、ダニエル・ロス氏夫妻は去る一〇月一三日に離京して茨城県の坂本氏宅へ移動しました。同日、私は加藤幹事と津田副幹事との三人で東京駅より同行し、車中で愉快に歓談しながら過ごして、江戸川区の新小岩駅で尽きせぬ名残りを惜しみながら下車して別れました。夫妻は一五日に成田空港より帰国の途につかれましたが、私はユーコン誌143号発送準備で多忙のため、空港での見送りはご容赦を願いました。

 

 列車内で話しあっているうちに、来年度海外研修旅行のデザートセンター行きの件で、同氏は現地で合流する旨を確約されましたから、この旅行も素晴らしい状況が展開するものと期待しています。今度こそは多数の参加者が集合して文句なしに旅行は実現すると思われます。日本GAP海外研修旅行でアメリカのデザートセンター行きはこれが最後になるかもしれませんから、かなりの大人数になることが予想されます。この旅行の詳細は来年四月発行予定のユーコン誌145号に掲載の予定です。最少催行人員は四五名となっていますが、場合によっては予定人員を上回るかもしれません。

 

 ロス氏の滞京中に聞いた話ですが、氏の職業について尋ねてみましたところ、なんと氏はカリフォルニァ州立大学のヘイワード校で、非常勤講師としてUFO問題と宇宙科学等の講義を行なっているのだそうです。世界広しといえども、およそ大学でUFO問題を正規の授業として講義しているのは東京造形大学における私(久保田)ぐらいのものだろうと思っていましたが、ロス氏もそれをやっているのですから、これで世界に二人ほどUFO講師が出現したことになります。しかも二人ともアダムスキー派の尖鋭ですから、これは結局、将来の地球世界がアダムスキー的な宇宙問題で常識化するための嚆矢(こうし)になるのではないかと自負しています。今後も造形大学で頑張ります。

 

 

 

★再度、英語の重要性について

 

 日本人は来世紀のいつかは英語を第二母国語にしないことには生き残れないと言われています。今回の総会でもアメリカ人を招待したのですから連絡と交際には英語が根本的に重要でした。それで私は本部役員達に早くから英会話を学ぶようにと叱咤激励しておりましたが、全く進展はないように見えましたので、いっときは無関心状態になったのです。しかし総会前の役員達のロス氏に対する自己紹介や、翌日の観光後の役員達とロス氏との夕食会で、役員が一人ずつ英語で挨拶するのを聴いていますと、かなり学習した形跡がみられて意外に思った次第です。どうやら一同は猛勉強をしていたらしく、これは良い傾向でした。今後の学習続行を期待したいところです。

 

 何度も申すことですが、英語にせよ日本語にせよ「忘れた言葉は絶対に口から出てこない」という法則がありますので、とにかく「覚える」ことが根本的に重要です。覚えているかどうかで勝負は決まります。英会話本の印刷された文章を黙読した程度で投げ出したらモノになりません。読んだ英文を片端から丸暗記することです。

 

 そこで英会話を確実に身につける秘訣をお伝えしましょう。それは毎日英会話用の短文を確実に一つずつ覚えるのです。一日に短文を一つ暗記すれば一年で三六五種類覚えることになります。日常重要英会話文を三六五種類も覚えていれば、かなり達者に英語がしゃべれるはずです。この方式で英語学習の再出発を開始するならば、来年一〇月のアメリヵ行きまでにちょうど一年ありますから、アメリカへ行っても英会話にはまず困らないでしょう。しかし一度覚えた短文は「絶対に忘れない」ことを鉄則とするのです。慣れというものはおそろしいもので、一度覚えた短文を絶対に忘れないようにして記憶量を増やしてゆけば、短文を覚えることが次第に楽になってきて、ついには一度目にした短文はすぐに心に焼きついて忘れなくなるのです。これは日本語を母国語としている私達が新聞や雑誌等で気にいった文章を一読しただけで、いつまでも忘れないのと同じ現象です。

 

 英短文を覚えるには優秀な英会話参考書と、本の中に書いてある会話文を英米人が朗読したCDかカセットテープ付きのものが必要であって、その音声を聴きながら覚えてゆくことが絶対に重要です。ものを言わない書物の活字だけを読んで覚えるのは初学者には不向きです。

 

 日本人が語学下手なのは世界で知れ渡っており、特に発音の面ではメチャクチャです。たとえば「大きい」とか「主要な」という意味の形容詞であるmajorという単語を、日本の各新聞はすべて「メジャー」とカタカナで記していますが、これは「メイジャー」と記すべきで、「メ」の次に「イ」の音を入れて発音するのです。「メジャー」といえばmeasureの意味になり、これは「寸法」とか「物差し」という全く別な意味になります。ただし英語の達者な記者が「メイジャー」と記せば他の新聞から野次られる恐れがあるので仕方なしに右へ習えをやっているという風説もあります。その他「コンピューター」をなぜか今は「コンピュータ」と唐突に「ア」の母音で切る表記法が流行していますが、これも誤りです。私が英米人から聴いた限りでは最後は「ター」と伸ばすのが正しく、私が所有するアメリカ製のフランクリン米語発音機でも最後は「ター」と伸ばしています。

 

 

 

★幸せな人生をすごす方法

 

 これについては去る九月二七日の関西支部第一回セミナーでお話ししたのですが、出席された方々から沢山の絶賛のお手紙を頂いてむしろ驚いています。この内容は来年一月発行予定のユーコン誌144号に掲載しようかと思っていますが、なにぶん紙数の少ない雑誌ですから、うまく載せられるかどうか、むつかしいところです。

 

 しかし原理は簡単なことです。自分が他人の幸せを願う想念を放射し続ければ、それに同調した波動が自分に返ってくるのであって、これを同質結集の法則といいます。つまり善良な人だけが自分の方へ寄って来るのです。そうして助けられます。これが幸せな人生を築く原則です。他人の幸せを願う想念を放射するには大宇宙思念法を実践しながら行なうとよいでしょう。人間がある特殊な想念を起こして放射するのに、そうした特殊な姿勢をとらないで実践するのは聖者の域に達した人でないと難しいものですから、やはり一応は椅子に腰かけて姿勢を正し、腹式呼吸を行なって大宇宙の無限の生命エネルギーが体内に充満すると観じながら万物が幸せになったイメージを描くほうが容易です。その場合は万物を一つの巨大な球体とみなして、それを自分が両手を一杯にひろげて抱きかかえているイメージを描くのです。そして「万人が幸せになりますように」という言葉を心中で繰り返し唱えます。これを続けていますと、自分自身に大きな変化が生じます。悲惨な環境は幸せになり、苦しい家計は裕福になってくるのです。疑惑を起こしてはだめです。心底から万物を讃えて、それと自分とが一体化しているイメージを描き続けます。すると奇跡的な物事が発生します。試してみて下さい。

 

 

 

★信念の力、希望の力、絶対にあきらめない力

 

 アダムスキー全集第一巻「第二惑星からの地球訪問者」の第二部の中で、火星人ファーコン氏がアダムスキーに教えている言葉の中に、「ずっとむかし、私たちは信念の力、希望の力、絶対にあきらめない力を学びました。昨日失われたゴールを明日は勝ち取ることができます」と語っている場面があります。私はこの言葉が昔から好きで、先般の関西支部セミナーでもこれを取り上げて話しました。実際にこれを応用するにはイメージ法と反復思念法を用いるとよいのであって、理論的に難しいものは何もありません。重要なのは「この方法が非常に有効である」と信じる能力にかかっています。信じなければ、きらめく宝石もただの石ころ同様となるでしょう。

 

 先般、九州K市の古い会員Nさんが書簡をよこされましたが、これは全く感動的な内容でした。中年で独身のNさんは危険な婦人病にかかったそうですが、健康になったイメージと「必ず良くなる」という言葉と、心の中に描いた「健康体の絵」などをふくらませるようにしていたというのです。そうすると今まで不仲であった両親に対する謝罪と感謝の気持ちがわき起こって涙がポロポロと出て仕方がなく、同時に自分の心と体が軽くなってゆくような気がするものですから、またも婦人科の病院で再度診察を受けたら全く異常なしという結果が出たということです。すると入れ替わりに今度はお父さんが大動脈瘤で大手術を受けたそうですガ、Nさんは控え室で、イエスが大きく両手を広げて光輝くオーラを発してお父さんを癒して下さるイメージを描き続けた結果、七時間の手術は大成功に終わり、まだ両足は使えないけれども、いずれは歩けるようになるだろうという願望を持ち続けているということです。

 

 こうした宇宙的な純粋さは必ず何らかの具体的な良き結果をもたらすのであって、これがカルマの法則です。私達はとにかく純粋にならねば絶対にダメなのであって、不純な心を持ち続けながら良い結果を望んでも、まず効果はないでしょう。それを実践するにはアダムスキー哲学を応用するに限ります。変な心霊的なチャネラーや祈祷師、その他の他力本願的な対象物に頼らないで、自分の内部の「聖なる力」を応用するのです。自分を幸せにするのも不幸にするのもすべて自分自身にかかっています。もっと言いかえれば「自分の意思の力」にかかっているのです。むかし私が田舎から無一文で東京へ飛び出てGAP活動を発展させたのも、すべて私自身の「意思の力」によっています。「意思の力」は、すなわち「信念の力」です。ただし宇宙的な哲学の応用がうまくゆかないで病状が思わしくないときには、まず病院へ行って適切な処置を受けることです。イメージ法や反復思念法は誰でも応用できますが、万人に有効というわけでもありません。いくら応用してもさっぱりダメだったという人もいますから、そのような人は病院で治療を受けることをすすめます。なぜ応用してもダメなのか? それは本人の内部に疑惑や弱さが存在しているからで、それが邪魔をするのです。

 

 

 

★ふたたび、幸せな美しい生き方を求めて

 

 GAPの会合ではいつも同じ事ばかり聞かされて面白くないという声があるようです。これは私の指導能力不足のせいで恐縮していますが、大宇宙の永遠の真理は不変なのであって、それを漫才師のように面白く話すのは私には至難の業です。美しい生き方は、「不変の真理を明確に意識した瞬間」に実感されるのであって、その瞬間は思いがけぬ時に訪れますが、むしろ大勢で真理の話を聴いたあとで実感しやすいようです。なぜなら自分が大勢の人の高次な波動を浴びるからであって、そのためには家で一人で煩悶したり模索したりするよりも、まず話を聴くことです。その意味で月例セミナーになるべく出席されるとよいでしょう。何か得るものがあるはずです。次第に寒くなりますので皆様にはご自愛の上、ご無理なきように、美しい生活をお過ごし下さい。

 

合掌再拝