久保田会長にインタビュー
この記事は1982年8月15日、日本GAP企画、エジプト・ヨーロッパ宇宙考古学の旅の出発を目前にして、久保田会長の自宅から車で成田空港へ向かう途中で交わされた質疑応答です。
――今度の旅のハイライトはエジプトですか。
「エジプトですね。何といっても」
――エジプトに関して宇宙的な話題がありまりましたら、お聞かせ下さい。
「それはなんといっても例の三大ピラミッドですね。これが最大の目標でして、ふつうの考古学では王の墓とされていますが、実際はそうではなく、もっとはるか大昔、ムー大陸かあるいはアトランティス大陸が沈んだときの記念碑として建てられたものだろうという考え方を持っています。その意味では大きな意義があります。」
――もうエジプトの時代にはピラミッドはあったわけですね。
「古代エジプト人ははるか昔にいたのですが、それらがピラミッドを造った技術を持っていたわけではなくて、もっと別な優れた民族がやってきて、あそこでエジプト人を労働者として使い、あるすごい技術を持ってあのピラミッドを造ったわけなんです。それは沈んだ大陸をあくまで記念するためということなんですね。」
――よくいわれるエネルギーとは関係ないんですか。
「ある程度はあったかもしれませんが、あまりそれが主目標ではないと思いますがね。そして、それを建設した民族はどこかへ行ってしまい、あとは原始人が残って、しだいに王国を築き始めて、そのうち王が建物があるので、これはちょうどいい王の墓にしようというわけで、これを墓に利用したということらしいんですがね。」
――三年前の旅行でしたか、米シアトル空港でスペース・ブラザーズと会われたと思いますが、その時の模様をお聞かせ下さい。
「私たちが二手に分かれて行ったのですが、私は後のグループを引率して行ったわけですがね。シアトル空港へ着いて、今度は飛行機を乗り換えることになったんですが、なかなか私たちの三十人のグループは税関を早く出ることが出来なかったですね。非常に遅れたわけです。それで飛行機の時間は切迫しているので、これはとてもこの調子では間に合わない、早くいえばもう絶望的になったわけです。
それでもと思って、私はシアトル空港の三番ゲートに行ってみましたら、もう係員は全然いないわけです。これはもうきれいに遅れてしまったというので、えらいことになったと思っていましたら、私がゲートの前のカウンターの所へ行くのを遠くから私が来るのをじっと二人の男が待っていたわけなんです。その前に立って私が来るのを知っていたかのように立っていたわけなんです。そこで私は、その人がお客さんだとばかりだと思って『もう飛行機は出てしまったのですか』と英語で聞いたわけですが、『いや飛行機はまだ出ていない、今係員は用事があって飛行機の中に入っているから、あと十五分くらいしたら来るから、ここで待っていなさい』と親切に教えてくれたわけです。それでこれは助かったと思いましたね。私はその時、もうその人がいなかったならば、もう飛行機は出たと思って引き返して、そして別な飛行機に乗るか、あるいは乗れなかったらシアトルに一泊して何かの手を打とうと思ったのです。そうしたらお客さんらしい二人の男の一人が教えてくれましたので、これは助かったと思って、しばらくカウンターの所で待っていましたら、本当にその飛行機の中から蛇腹を伝わって係員が帰ってきたわけなんです。で、これこれというわけで、その係員にすべての航空券三十四人分を渡して、そして搭乗券を作っていただいたわけです。
それで私に教えてくれたお客さんらしい人は、どこかに見えなくなってしまったんですね。姿が見えなくなって、一緒に飛行機に乗るのかと思っていましたが、何か乗らないのかなと思って、私はもうそのことを忘れてしまって、そしてみんなと一緒に飛行機に乗り込んだわけです。それでその人は、背の高い人で、私よりはちょっと高めでしたか、茶色の服を着ていた人なんです。白人タイプでね。そうして飛行機に乗り込んで、もうそのことは全然私は忘れてしまったわけです。忘れてしまいましたが、乗り込んでしばらくしてからまた思い出して、あの人はスペース・ブラザーズではなかったかと思ったわけです。もしそうだとすれば、私たちの飛行機に一緒に乗っているのではないかと思いましたが、何せ大きな飛行機でたくさん乗っていますから、いちいちこの人の顔を見て歩くわけにはいかない。ところがあとからわかったのですが、その人は、私より三列目斜め後ろの方に座って、しきりに私の方ばかりを気にしていたということをGさんが日本に帰ってから私に話してくれて、その人だ、その人だということではじめてその時に一緒に乗っていたことがわかったのです。その人が飛行機に乗ってきて、それからF子さんが、Gさんと一緒に座席に座ろうとしたときに、その背の高い茶色の服を着た人のそばに来たので、あの人敏感ですからね。すぐに直感的にこの人はスペース・ブラザーズではないかと思ってテレパシーで聞いてみたら相手がにっこりと微笑してうなずいたというんです。それも、私、だいぶ後になってから知ったんですがね。その背の高さや顔つきやら服の色などを聞いて、私を最初のカウンターの所でちゃんと案内してくれた人と同じ人だということがわかったのです。」(編者注:私は後日、F子さんから機内での模様をお聞きしたが、確信に満ちた語りから真実の印象を受けました。)
――カウンターにいた二人の内の一人ですね。
「だから、おそらく二人連れで一緒に乗ったんだろうと思うのですがね。」
――その二人目もスペース・ブラザーズだと思いますか。
「そう思いますね。私が行った時、他には全然誰もいなかったですからね。あのカウンターに。だからなぜ飛行機が出てしまったと思われるのに二人がここに立っているのだろうかと思って、最初私はそれがちょっと奇妙だと感じましたがね。」
――今度の旅行でもブラザーズがそばに来てくれるということはありえますか。
「考えられますね。充分――。」
――昨年はUFOが二度ばかり出現しながら写真に撮られませんでしたが、それはどういうことなのでしょうか。(編者注:アメリカからメキシコへ向かう飛行機の中から、銀色に輝くUFOを私は添乗員の田中氏、久保田先生と共に確認、早速125ミリレンズの望遠カメラのファインダーから物体を捉えて一枚撮影した。しかし物体はその瞬間消滅して写真に残すことは出来なかった。二度目はメキシコユカタン半島をバスで移動中にフットボール型のUFOをほとんどの人が目撃したが写真に残すことは出来なかった。このときの目撃では車内では拍手が起こったことを思い出す。)
「それはわからないですね。考えられる理由としては、GAPだけが写真を撮る。そこで、GAPは円盤でもないものを何でも円盤だ円盤だと言って写真に撮っては、これが円盤だと言って発表したがる、そういうことで批判してくる人があるかもしれないです。GAPに反対する人ですね。そういうふうなことにならせないようにというので、写真を撮ることを円盤側がちゃんと、まあ拒否しているのかもしれないですね。よい意味で――。だからおそらく彼らは、飛行機の窓から何人がのぞいて、カメラをこうかまえていることが、向こうはすぐに1メートル位前に見えるように見えていると思いますがね。その時、何らかの操作をして円盤を見えなくすることが当然出来ると思います。」
――考えてみますとGAPの知らせる運動は結局、誰も彼も知らせるという運動ではないような気がしますね。
「そうです。イエスが言うように『ブタに真珠を投げ与えるな』と言っているようにですね。もう、わからない者や反対する者に知らせよとしても意味がないですからね。かえってトラブルが起こるばかりですからね。わかってくれる人にしか知らせることはできないですね。」
――GAP旅行に関する宇宙的な意義はなんでしょうか。
「それは何と言っても旅行こそが本当に人間の目を開かせ、大きな宇宙的な知識を与えるということで、別の惑星の異星人たちも巨大な母船に乗って、しょっちゅう、あちこち旅行をしているわけです。別な惑星に行ったり、別の太陽系へ行ったり――。それでそれになぞらえて別な惑星とまではいかないけれども、地球上の各国を歩き回って多いに目を開かせようというわけでやっているわけです。これはもう地球内部の旅行ですが、国際感覚というものが開け、それによってさらに宇宙的な思想を持つ手がかりにもなるであろうといことなのです。」
――GAPの旅行には素晴らしい調和がありますね。何かブラザーズの祝福の想念がいつも感じられますが、やはり祝福の想念は私たちに向けられていますか。
「それはもう当然、私たちにはしょっちゅう向けられていると思いますがね。旅行に行ってもいかなくてもです。」
――こちらがブラザーズを思えばそれに応えてくれるんですね。
「そうです。それはもう間違いないと思います。昨日も旭川支部のI君から電話がかかってきて、この間の旭川支部月例会をやって、それが済んだあとで、仙台のY君も来たそうですね。円盤が出たそうですね。しかも、静岡の時よりもハッキリと大きく見えたというんですね。」
――どういうのですか。銀色ですか。
「何かね。銀白色くらいの、まん丸い円盤が出てきたのがハッキリわかったという大変素晴らしいことを言って、わざわざえらい興奮したような声で電話をかけてきましたから、相当なまあ素晴らしい光景だった。そう思いますね。ああいうふうにGAPというものを注目しておられるという、上空から――。これはもう間違いないと思いますね。」