投稿者 ? 日時 2007 年 4 月 10 日 16:02:09:
国連の調査によれば、現在、世界の人口の5分の1、約13億人が安全な水を利用できない状態にある。そして貧しい国を中心に、毎年2700万人の人が水が手に入らないため、あるいは汚染された水を飲まざるをえない事によって、病気にかかり、命を失っている。その多くは乳幼児である。これは8秒に一人の割合だ。
世界の主要河川の半分以上が干上がるか、汚染されている。その水に頼ってきた人々が生活できなくなり、難民となる人々は毎年2500万人に及ぶ。これは戦争による難民をはるかに上回る規模である。
この「水事情」は日本にとっても他人事ではない。我々は、日本は「水の豊かな国」と思っているが、それは事実ではない。確かに年降雨量は1700mmと世界平均900mmの2倍近いが、国土が狭く人口が多いため、一人あたりで使える水の量は33百立米と実はイラクと同程度である。特に関東地方は900立米とエジプト並みだ。
また、日本は穀物や肉を海外から大量に輸入しているが、これらを生産するにも水が必要であり、この「仮想水」輸入は年間640億トンと、実際に国内で使用している水870億トンの73%にあたる。「仮想水」の輸入量は世界第2位である。
水飢饉が深刻化する世界からの「仮想水」輸入で、必要な水の半分弱を補っている、と言える。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
Powered by DomainService.jp