投稿者 星は何でも知っている 日時 2000 年 11 月 20 日 22:10:05:
般若波羅蜜多心経
唐三蔵法師玄奘譯
まづ漢文を書こうと思いましたが、時間が掛かります
ので割愛致します。
以下に和訳を記しますので、久保田 八郎先生が翻訳
されました、アダムスキーの書籍と照らし合わせて
お読み下さい。
皆さんの、宇宙意識の学習の参考になれば幸いです。
全知者である覚った人に礼したてまつる。
救道者にして聖なる観音は、深遠な智慧の完成を実践
していたときに、存在するものには五つの構成要素が
あると見極めた。しかも、かれは、これらの構成要素
が、その本性からいうと、実体のないものであると
見抜いたのであつた。
シャーリプトラよ、この世においては、物質的現象には
実体がないのであり、実体がないからこそ、物質的現象
で有り得るのである。
実体がないからといつても、それは物質的現象を離れて
はいない、また、物質的現象は、実体がないことを
離れて物質的現象であるのではない。
このようにして、およそ物質的現象というものは
すべて、実体がないことである。およそ実体がないと
ゆうことは、物質的現象なのである。
これと同じように、感覚も、表象も、意志も、知識も
すべて実体がないのである。
シャーリプトラよ。この世においては、すべての存在
するものには実体がないという特性がある。
生じたということもなく、滅したということもなく
汚れたものでもなく、汚れをはなれたものでもなく
減るということもなく、増すということもない。
それゆえに、シャーリプトラよ、実体がないという
立場においては、物質的現象もなく、感覚もなく
表象もなく、意志もなく、知識もない。眼もなく
耳もなく、鼻もなく、舌もなく、身体もなく、心もなく
かたちもなく、声もなく、香もなく、味もなく、触れ
られる対象もなく、心の対象もなく、眼の領域から
意識の領域にいたるまでことごとくないのである。
迷いもなく、迷いがなくなることもない。こうして
ついに、老いも死もなく、老いと死がなくなることも
ないというにいたるのである。苦しみも、苦しみの
原因も、苦しみを制することも、苦しみを制する道も
ない。知ることもなく、得るところもない。
それ故に、得るということがないから、諸の求道者の
智慧の完成に安んじて、人は、心を覆われることなく
住んでいる。心を覆うものがないから、恐れがなく
顛倒した心を遠く離れて、永遠の平安に入っている
のである。
過去、現在、未来の三世にいます目ざめた人々は
すべて、智慧の完成に安んじて、この上ない正しい
目覚めを覚り得られた。
それゆえに人は知るべきである。智慧の完成の大いなる
真言。無上の真言、無比の真言は、すべての苦しみを
鎮めるものであり、偽りがないから真実であると。
その真言は、智慧の完成において次のように説かれた。
往ける者よ、往ける者よ、彼岸に往ける者よ、彼岸に
全く往ける者よ、さとりよ、幸あれ。
ここに、智慧の完成の心を終わる。
完
この経典を、注意深く読みますと、私達の学んでいる
事柄に似ているように感じます。
(^-^)☆☆☆彡