投稿者 星は何でも知っている 日時 2001 年 2 月 15 日 06:41:07:
<ジクロロジフェニルトリクロロエタン>DDT
DDTは、19世紀の後半にはすでに合成されていましたが、1938年以降
殺虫剤として大量に使用されました。昆虫を殺す力はあつても人間
には害がないと言われ一時は、DDTを入れたカクテルさえも飲まれたこと
があるそうです。日本でも戦後はしらみを取るために、頭からDDTを
かけた人もいるのです。
日本では1969年ににDDTの製造が禁止されました。1971年には使用
も禁止されました。しかし、それまで農薬として使用されてきたDDT
は食物連鎖の過程を経て、どうしても人間の口の中に入り込んで
しまいます。
DDTの問題点は、自然界では簡単に分解されないことです。半減期が
ほぼ100年といわれるだけに、長い間残つてしまうのです。非常に
高い蓄積性も問題になつています。DDTは脂肪と結合しやすい性質を
もつているので、体内の脂肪組織に解け込み、蓄積されてしまいます。