投稿者 らむじ 日時 2001 年 4 月 19 日 23:21:17:
ぽかぽか陽気にさそわれて、
というわけでもないけれど
今日は老人ホ−ムに入っている
母のところへ、掃除をするために
でかけました。
母に頼まれた買い物をしなければ
ならないので、ひとつ手前の駅で
降りなければいけないなあ、と
思いながら電車に乗ったところ
陽気のせいかぼんやりして乗り過ごして
しまいました。
幸い次の駅では銀行に行く必要が
あったので先に寄りました。
通帳を更新する必要があるので
行員さんに聞くと10分くらいかかる
ということなので通帳を渡して
また手前の駅に戻りました。
ショッピングセンタ−の地下で買い物を
すませて出口のところへきたところ
(この出口は地下の駐輪場からゆるい勾配の
坂道を20メ−トルくらい上って地上に出る)
足のご不自由なおばあさんがショッピングカ−ト
を押しながら坂道を上りかけているところでした。
しかしその足取りを見るととても一人で
この坂道を上れるようには見えませんでした。
そこで遠慮するおばあさんに代わって
カ−トを押してあげることにしました。
おばあさんの足取りにあわせてゆっくり
上って行きましたが、私でも坂の途中から
結構息が荒くなっていました。
やっぱり変わってあげてよかった思いつつ
地上にたどりつき「気をつけてね」と
声をかけて立ち去りましたが、
そのとき、ふと電車でぼんやりしていたから、
あのおばあさんに会えたのだ、という印象が
きました。
これからはぼんやりして失敗しても
自分自身に腹を立てるのはやめようと思いました。
急いで銀行に戻ると通帳を預けた行員さんが
見当たりません、預り証ももらわなかったし
困ったなあと思いつつ、別の行員さんに
「○○さんは」と聞くと「ご用件は」
と聞かれ「通帳の更新をお願いしておいた
のですが」というと「○○さんですね、
これです」なんとその人が手に持っていたのです。
まるで私が帰ってくる時間を知っているかのように。
とてもさわやかな一日でした。