投稿者 スターダスト 日時 2006 年 3 月 06 日 17:30:22:
アダムスキーによってもたらされた哲学の根幹には、ソウルマインドとセンスマインドとの合一があります。両者は対立するものではなく混和されるべきものです。ところが長い間この地上の人々はセンスマインドをソウルマインドから分離してしまっています。
コプト語で書かれているがナグ・ハマディ写本が1945年にエジプトで見つかりました。この写本は3世紀・初期のキリスト教の文書です。写本の中には、双子のトマスの通称を持つイエスの弟子トマスが書いたとされるトマス福音書が含まれていました。トマス福音書が先にあり、やがてナグ・ハマディ写本に吸収されたと考えられます。なお、トマスはイエスと双子であるという説もありますが俗説とされています。
トマス福音書はイエスの語録となっています。新約聖書に書かれていないイエスの言葉も含まれています。これらのイエスの言葉を「アグラファ」と言います。トマス福音書はカトリックでは外典扱いになっています。恐らくグノーシス主義によって改竄され汚染されていると見られたからでしょう。正典である共観福音書とは趣が異なることは確かなようです。ヨハネ福音書とはちょっと似ている側面がありそうですが確かなことは言えません。
トマス福音書からイエスの言葉を抜書きしてみます。通常のキリスト教の概念では解釈しづらい言葉ですが、アダムスキー哲学の実践者にならば、意味を汲み取れるかもしれません。
--
「もしあなたがたが二つのものを一つとするならば、あなたがたは人の子らとなるであろう。そして、あなたがたが、『山よ、移れ』と言うならば、山は移るであろう」
--
「あなたがたが、二つのものを一つにし、内を外のように、外を内のように、上を下のようにするとき、あなたがたが、男と女を一人にして、男を男でないように、女を女でないようにするならば、あなたがたが、一つの目の代わりに目をつくり、一つの手の代わりに一つの手をつくり、一つの足の代わりに一つの足をつくり、一つの像の代わりに一つの像をつくるときに、そのときにあなたがたは、[御国に]入るであろう」
--
●参考文献(引用元)
トマスによる福音書 (講談社学術文庫)
荒井 献〔著〕
税込価格 : \1,155 (本体 : \1,100)
出版 : 講談社
サイズ : 文庫 / 335p
ISBN : 4-06-159149-5
●参考Web
トマス福音書
http://www1.ocn.ne.jp/~koinonia/gnosis/gospelthomas.htm
「これらの語録の多くは確かにイエス運動のまさに最初期に、ことによると一部はイエス自身にさえ由来するかもしれない」
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
Powered by DomainService.jp