投稿者 スターダスト 日時 2000 年 3 月 27 日 22:29:15:
数学は自然科学ではないと思うのですが、
ここに書いちゃえ。
昨夜、20年ぐらい前の
数学セミナーの増刊号を引っ張り出して
読んでみました。
Tv笑天の司会者(落語家)名前はださないけど、
座談会に参加している記事があって
写真を見たら、エライ若かった。
まだ若竹座もない頃ではないかしらん?
話がそれました。
ルネ=トムという
フィールズ賞受賞者がいましてね
フィールズ賞っていうのは
数学にはノーベル賞がないので、
かわりにできたような賞でして
すごく格式高いのです。
ルネ=トムさんは
その業績だけで、もう
一生分の働きをしちゃったような人です。
だからというわけじゃぁないんですが
一種オオボラを吹いたような理論体系を
突如、構築するわけです。
その理論体系が
もはや、数学ではないというか
なんというかで、
けんけんがくがくの大論争を
日本のエラーイ数学者さん達が
するクダリが大層面白かったのです。
わかったことですがね
やっぱり、ほんとうの数学では
答えはヒトツに決まらない、
学者さんの内部の印象が、ひとりひとり
ぜんぜん違うわけです。
だから日本語で話すと
トンデモナイ、ディスカッションになるわけです。
非常にきっちりした形式論理学(集合論)に
基礎をおいた仕事をルネさんがやってれば
こんな大論争にならなかったんでしょうけれど
数学屋さんにしてみれば
非常にあいまいな世界を
ルネ=トムさんが作ってしまったんで
ロマンとしてはいいのだろうけれど
あれは数学かい?
てなことになるわけです。
ルネ=トムさんは
オオボラとして
カタストロフィー理論を提唱したんですが
これがすごい。
若き少年のころのルネ君は
カエルの卵の発生時の卵割をみて
精細な感動を覚えて
どうしてもそれを理解したかったんです。
各部分が、自分の役割を理解しながら
分裂していく細胞群。。。
その後、正当派の学問で
かたっぱしから業績をあげましてね
トポロジーが中心ですけど
金字塔を打ち立てたのですね。
いいかげん材料がそろったとみるや
カエルの卵の卵割に手をそめるわけです。
専門的になるので詳しく書けませんが
にほひだけでも。
高次空間の各点に関数を貼り付けて
それらの挙動が
「自然はムダなことをしない」
という一種の最小作用原理(物理やさん風)で
規定されることから
卵の卵割の仕方のパターンの基礎を
展開していくわけです。
それが
カタストロフィー理論。
僕も誤解してたんですが
カタストロフィー理論ていうのは
量的発展が、
突然に質的に変化を促す
特異点の性質を
大局的に記述するだけの
学問で、たいして面白くないわいとね。
細胞の形態場理論という、正当生物学では
否定されている理論があるのですが
似たようなことを違う観点で
数学で記述しちゃってる。
ルネ=トムも
【因】から
ヒラメキをもらったんでしょうかねぇ。
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3次元空間(私たちの空間)の
ゴムマリをいったん
高次元空間内にもっていき
ちぎったり穴をあけたりせず
内側と外側をひっくり返して
我々の3次元空間に戻す、、
そんなやりかたを
心のなかでイメージできますか?
ルネ=トム、クラスのトポロジストには
それができるらしい。
あたしゃ昔、その解説の図解を見ても
さっぱり理解できなかったけど(笑)
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人間の心ってのはキタエルと
そうとうなことができるらしいですねぇ。
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