投稿者 松本 日時 2000 年 9 月 12 日 22:52:06:
回答先: アリとロボット 投稿者 松本 日時 2000 年 9 月 11 日 22:29:22:
|> ところで、何MIPS以上になれば、パソコンでも
|> ものが見えるのだろうか?
|> アリにはものが見えていると思われるのだが、
|> 200〜300ほどのニューロンを使ってどのよう
|> にしてものを見ているのだろうか?
|> このくらいのニューロコンピューテイングで
|> あれば現在のパソコンでもできそうなのだが?
以下、補足説明です。
「昆虫の脳を探る」冨永佳也編に昆虫の脳の
ニューロンの説明がありました。
ミツバチの脳のニューロンの概数は85万と
いわれている。ほかの昆虫も似たような数をもつ
と考えられ、これは脊椎動物の脳よりはるかに少ない。
その点で昆虫の脳は、かなり高度な感覚情報の処理
や複雑な行動の発現をしている割には基盤システムの
構築が単純であり、行動との結びつきを調べるのに
有利な研究対象である。・・・・・・・・・・・・
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中枢神経系を構成するニューロンの数は、昆虫では
100,000〜1000,000、哺乳動物では10,000,000,000の
オーダーであるといわれている。
このようなオーダーの差は、昆虫の体制や行動が
哺乳動物のそれに比べるとはるかに簡単であること
を考えれば当然ともいえるが、反面、100,000〜
1000,000のオーダーのニューロン数でも、
ファーブルが感動したジガバチの産卵行動のように、
神秘性を感じるほど複雑、巧緻な行動の発現が可能
であることを示している。・・・・・・・・・・・
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昆虫のなかで脳構造が最もよく調べられている
イエバエの脳では、ニューロンの総数が333,660個で、
その77.6%を視葉のニューロンが、12.5%をキノコ体
から走る第二次ニューロンが占めることが明らかに
されている。・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハチやハエより小さなアリのニューロンの数は
記載されていませんでしたが、200〜300よりは多
そうですね。
とはいえ、人間よりかなり少なく、将来パソコン
などでそのニューラルネットワークを模擬し
シミュレーションできそうですが。