投稿者 コスモス 日時 2000 年 10 月 31 日 11:38:54:
回答先: Re: 宇宙の見えざる次元 投稿者 松本 日時 2000 年 10 月 29 日 10:26:56:
松本さん、レスをありがとうございます。
少し補足しますと、4次元以上の余剰次元の存在は、
宇宙論で数学的に宇宙空間を定義する際に良くもちい
られています。
私の知る限りでは、「余剰次元は宇宙創世の初期に
存在したけれども、非常に短い時間で縮退してしまい、
現在の宇宙では観測できない」と考えられていたようです。
「薄膜のような余剰次元」という点が画期的な概念で
あるということです。
これからもよろしくおつきあいをお願いします。
|> コスモスさん、興味深い記事の紹介ありがとう
|> ございます。さっそく、住んでいる田舎から電車に
|> 乗って30分ほどの本屋で日経サイセンスの12月号
|> を買って来ました。
|> 「2000年12月の日経サイエンス」
|> 20世紀最後の”SCIENTIFIC AMERICAN 日本語版”
|> のため、21世紀の課題という特集も記載されていま
|> すが、それ以外にもおもしろい記事があったというこ
|> とですね。
|> 「宇宙の見えざる次元」
|> 四次元空間の宇宙について、実験によって確認する
|> アイデアを重力に関する疑問点に求めたというおもし
|> ろい内容ですね。
|> 確かに、重力の強さを小さなスケールで行ったこと
|> は今までなかったのですから、見逃していたことです。
|> つい常識的に、重力は距離の逆二乗則に従うというこ
|> とが、どの距離のスケールでも同じであるという暗黙
|> の了解があり、固定観念になっていたということで
|> しょうか?
|> 実験で確かめてみないとわかりませんが、もしも当た
|> っていたら、宇宙に関する見方を大幅に変えることにな
|> り、パラレルワールドの存在は?、意識の問題、EPR
|> 問題、観測問題など、いろいろな係わり合いが考えられ
|> そうですね。
|> ついでですので、昔、ファインマンがカルテクで行った
|> 重力の講義になぜか金星人が登場していましたのでちょっと
|> 一部を紹介します。
|> ”我々のアプローチをフィクションの世界で説明して
|> みよう。たとえば金星のような宇宙のある小さな領域で、
|> 科学者は、我々が核子や中間子などについて知っている
|> ように、宇宙の他の数十個の場についてすべてを知って
|> いるが、重力については無知であったとしよう。
|> そして突然、驚くべき新実験が行われ、2個の巨大な
|> 電気的に中性な物体は、非常に非常に微弱な力で引き合
|> っていることがわかったとしよう。
|> 金星人は、この驚くべき新事実を説明するために何を
|> するだろう。おそらく彼らは、すでになじみ深い場の理論
|> を使ってこれを解釈しようとするだろう。・・・・・・
|> 第一に、この引力は逆二乗則に従うという事実がある。
|> 我々にとってこのことは、惑星の軌道の研究から、非常に
|> 正確にわかっている。また、この力は物体の質量に比例
|> することもわかっている。・・・・・・・・・・・・・」
|> 「ファインマン講義 重力の理論;岩波書店」より
|>
|> この時点では、小さな(例えば1mm程度)距離スケ
|> ールでの重力の大きさの測定は考えられなかったようで
|> すね。30才前の若い頭脳がこのような、斬新なアイデア
|> を生み出すことが多いようです。固定観念の他、年を
|> とると脳細胞が減ることも関係あるのかな?
|> 「発見相次ぐ太陽系外惑星」
|> 前面通過法や、視線速度法でゆらぎを見つける
|> など観測手段を組み合わせて地道な発見が進んで
|> いたのですね。