投稿者 松本 日時 2000 年 11 月 19 日 10:55:12:
回答先: Re: 学びの教室にて 投稿者 星は何でも知っている 日時 2000 年 11 月 18 日 19:40:03:
|> 大変に良い情報を有難う御座います。
|> ここで述べられている意識とは、脳の活動その
|> ものについてだと思います。
∇意識とは、ということで、脳の実験からの議論が
現在さかんに行われているようです。
ペンローズは、脳の活動と意識との関係の手がかり
として、リベットの実験を紹介している。
エックルスは人間の自由意志は脳がかってに創って
いるものではなく、意識の世界がどこかにあるのでは
という二元論の立場です。
ポラックはリベットの実験と脳のネットワークの
1秒に40回のスキャンとを結びつけようとしている。
|> この意識と、心は同じものではないか、あるいは
|> 意識の一部分が心で有るように思われます。
|> 個人的には、心は脳が創り出している現象では
|> ないかと思います。しかし、実感的には心臓の
|> あたりに有ると言われています、アナハタ
|> チヤクラ付近に心が存在しているような感じを
|> 受けます。
∇心,意識,宇宙の意識,宇宙の心,魂,認識,と
身体(特に脳)との関係を考えると、最初に疑問に
思うのは、これらの言葉の意味が不明瞭である点で
す。人によってとらえかたが微妙に異なるのではと、
思われますし、アダムスキー氏は意識や心を特別な
意味でとらえており、心や意識の説明にかなりの文
面を割いていますが、意識が何であるのかはわから
ない点が多いと思われます。むしろ意識が何である
のかを探求するために、宇宙哲学や生命の科学を
有効に活用することを期待していると思われます。
イミダス特別編集「ここまでわかった脳と心」
を見ると次のような一般的で単純な区別があります。
1.魂は持続するもで、身体あるいは脳という
物理的な存在の寿命を越えて続くもの。
2.心は特定の生命が生きている間だけ存在する。
3.意識は目覚めているときにある。
4.認識は今この時を把握する。
これと比較すると、ア氏の”意識”はイミダスで
いう”魂”に近い意味で使われていると思われます。
そして、”宇宙の意識”は”宇宙の魂”あるいは
”宇宙の心”と言っている人もいますが、宇宙の
不思議さが人にこのようなことを感じさせるのかも
しれません。宇宙に意識があれば、偶然とは思えな
いあまりにもうまくできているこの宇宙の説明も、
もっとしやすくなるかもしれませんね。
”心”はというとア氏は4つの感覚器官が個別に
自由意志を持っているものとして、そして感覚器官
なるがゆえに、永続できない種類のものとして説明
しています。しかし、イミダスの”心”はむしろ脳
と感覚器官をいっしょにしたものと思えます。
|> 心の居場所については、どのように感じて
|> おられますか。宜しかったらお聞かせ下さい。
∇”心の居場所”は”心”を人間が生きている期間
だけ存在するものとすると、体全体ではないかと思
います。感覚器官は目、耳、鼻、舌の4つとア氏は
説明しています。が、触覚は体の全てにありますし、
触覚からの情報は神経を経由して脳に伝送されるわ
けですが、脳には体のいたるところに該当する触覚
を受け取る皮質があります。現在、脳の触覚地図が
作られており、体と脳は神経によって密接につなが
っていて、体と脳が協調して感覚を感じていると思
います。最後の感じるというところで、意識の働き
があのではと思います。意識を脳だけで説明できる
のか?という最も難しい問題があり、多くの議論が
あります。ポラックは1秒に40回の脳のネットワ
ークのスキャンから意識が生まれるという仮説を支
持しているようですが、エックルスは意識は脳だけ
では説明できないという立場です。ペンローズは新
しい説を考えているようですし、これからです。