投稿者 松本 日時 2002 年 11 月 04 日 20:53:51:
∇惑星探査機から画像データを地球に伝送する
ためには下記にあるようなエラー訂正も必要と
なります。
時々、NASAの画像にモザイクがかかったような
部分があるのもそれが原因の一つであるかもし
れません。
超遠距離通信で地球に到達する電波は非常に
微弱になっており、また太陽のフレアやCME
(コロナからの質量放出)などの影響でノイズ
レベルが増加することもあり、通信品質は、
あまりよいとは言えません。
そこで、エラー訂正を行うわけですが、エラー
が訂正しきれない場合にモザイクのような画像
となることがあります。
もちろん探査機の通信システムの細部を知らない
と断定はできませんが。
「宇宙工学シリーズ4;宇宙通信および衛星放送,
高野忠ほか,2001年」
[4.3 宇宙探査機通信で特徴的な技術]
・リードソロモン(Reed-Solomon;RS)符号は、
代表的なブロック符号であり、深宇宙通信で多用
されている。
・火星探査機のぞみは、火星に到達するときに
地球から約2億kmの距離にいる。したがって、
深宇宙における超遠距離通信の典型例といえる。