投稿者 松本 日時 2002 年 11 月 15 日 21:58:24:
回答先: 太陽について 投稿者 松本 日時 2002 年 10 月 27 日 14:40:21:
∇19世紀末には太陽についてもここまで理解が
進んでいたのですね。
「太陽,ケネス.R.ラング,1997年,原書1995年」
・20世紀における太陽天文学は,ヘールが1900年
の初めカリフォルニア州のウィルソン山に,世界最初
の現代的な太陽天文台を建設したときに始まった。
彼は目的によく適合した観測装置と実験室での実験に
よって,われわれの太陽に対する理解を大きく改善
した。パサデナにあった彼の自宅には,太陽の神で
あるアポロの大きなレリーフと,1台の太陽望遠鏡が
設置してあった。
彼自身が1892年に発明した単色太陽写真儀を用いて,
ヘールは太陽面でゼーマン効果が起こっていることを
発見した。
そして実験との比較により,太陽黒点が強い磁場を
もっていることを証明した。
その後ヘールを彼の共同研究者たちは,ほとんどの
黒点群がお互いに反対向きの磁場をもつ黒点の対と
して現れ,先行黒点と後行黒点の磁場の並び方が
北半球と南半球とで反対となること,そしてその
関係が11年の黒点周期とともに逆転することを
示した。