遠心力


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投稿者 松本 日時 2002 年 12 月 01 日 20:57:51:

回答先: Re: 月面の重力は地上の64%? 投稿者 じゅん 日時 2002 年 11 月 29 日 21:12:28:

|> この場合、月ー地球系の中に宇宙船があると考えます。
|> つまり、月と地球を載せた丸テーブル上に宇宙船や月、
|>地球が載っていると考え、そのテーブル全体が回転して
|>いると考えるわけです。回転の中心は地球にあります。

|> こうしてみると確かに遠心力の大きさは無視
|>できませんが、いったい遠心力を考慮すべきなのか、
|>それともそうでないのかという事に関して完全な
|>説明にはなっていないようです。

∇確かに、遠心力を考慮すべきかどうかは、直感的
にわかりにくいですね。
これでよいかどうかわかりませんが、以下に説明
を試みてみます。
説明に用いられたアナロジーはわかりやすいので、
このイメージを浮かべながら考えることができる
と思います。

実際には丸テーブルは存在しませんが、ロケット
は地球から月に向かうわけですので、月の軌道に
乗るためにはロケットは月に向かって方向を修正
する必要があります。
つまり、月が地球の周りを回っていることにより、
まっすぐ飛んでしまうとロケットが最初に向かっ
ていた方向としだいにずれが生じます。
そのため、月の回転に合わせてロケットも月と同
じ方向に同じ大きさの遠心力をもつよう方向を
制御しなければなりません。

尚、測定のため、中立点に近づくまでにロケット
は余分な加速を行わないように制御して慣性で
目的地に近づくようにするはずです。
この時、ロケットに乗っている乗員にとっては、
引力と遠心力との違いはわかりません。
そのため、測定した引力(つまり加速度)は引力
と遠心力が合成された力となって観測されます。

完全な説明を得るには、ロケットに搭載されている
計測器のデータがあるといいでしょう。

地球を出発してから月に到着するまで、ロケットの
中の加速度がどのように変化したかというデータが
あるはずです。引力や遠心力や加速度は加速度計に
よって計測していると思われます。
(ロケット自身が発生した加速度も含む)

これらの情報があって初めて観測値の検証が可能
になると思います。



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