投稿者 スターダスト 日時 2003 年 7 月 13 日 15:42:43:
回答先: Re: 電子は自転したり公転したりするのでしょうか 投稿者 人間の限界ではない事は確か。 日時 2003 年 7 月 11 日 20:01:16:
現象を説明するに際して、さまざまなモデルを使うことがあります。
電子が球体のように図解されている教科書や啓蒙書の絵柄だけ見て
「もしもこれが電荷を帯びているなら、磁気が発生するはずだ」
と考えることも、ひとつのモデルでしょう。
このボードの最近のスレッド(一組の話題の系列)において
上のモデルが中心話題となっているかもしれない、と
強く感じました。そして、このモデルには、検討されまくりの
限界があり、その限界を突破するには、私たちの感覚を超えた
別の種類の知覚を援用する必要がある、という気持ちが強く
したのです。
質問を書き出してみましょう。
1、その球体の成分何ですか?
2、なぜ球体だとわかりますか?
3、なぜ有限の半径を持った球体だとわかりますか?
私は、電子が、この投稿の冒頭に書いた、
>電子が球体のように図解されている教科書や
>啓蒙書の絵柄だけ見て「もしもこれが電荷を
>帯びているなら、磁気が発生するはずだ」
>と考えること
の立場のモデルには限界があるはず、と主張している
ツモリですので、質問1から3までは、なぜ私に
質問されたのか、よくわかりません。そのような
球体(電子のモデル)は存在しない、と思っていますので、
球体の属性については、何も申し上げられないからです。
根本的なことは、電子の内側に分布している電荷が
回転することによって駆動される磁気はない!という
ことです。電子の持つ磁器能率は所与のもの天与のもの
であり、電子の持つ電荷と同じように、物理量としては
基本的なものです。
質問1から3までは回答不可能です。が、
以上、コメントをつけくわえさせていただきました。
では質問4から10まではどうかというと
私には答える資格はありません。私が述べてきたこと
とは大幅にかみ合っていませんから。
質問11
この場合の点というのは、
ユークリッド幾何学のいう
場所が決まっていて、大きさを持たない
という点ですか?
ユークリッドの意味合いを超えて、
幾何学において点は大きさをもちません。
場所が決まっているとは限りません。
座標軸すらないかもしれません。
(位相幾何学ではそうでしたが)
大きさのある点という考えは、実は
双対幾何学のモデルとして使われたことが
あったような気がしますが、覚えていません。
点と線をいれかえても成立する幾何学とは
何か?というテーマだったような、、、双対幾何学。
ま、このへんいいかげんなんで無視してください。
何かを入れ替えたときに成立する法則という研究は
シメントリーについての研究になります。
スピンについて考えたときに超対象性という名前の
シンメトリーを発見するには、私たちになじみの
深いユークリッド的な幾何学とは似ても似つかない
幾何学の理解が必要なのかもしれません。
さて、質問11に答えましょう。
私が述べた「点」は、よく言われている「点」の
ことです。
質問
12、電子は、点なんですか?
電荷を内部に含み、ユークリッド的な宇宙の中で
回転することにより磁気を発生するような球体と
考えるようならば、いっそ点電荷であるといいきって
しまったほうが、ひとつのモデルとしては、単純です。
このモデルは、「それじゃぁ磁気能率って
何よ?」という疑問を表出させるには良いもの
だったでしょう。さて、
点電荷のモデルは古典論においては一番スマート
でしたが、まだまだ謎は残っていました。
この謎をとくために、「電荷の自転」の概念を
再生させた(しかしまるきり違うものとして)
スピンというモデルが出てきて、このモデルは
大成功しました。日本語では回転とスピンですが
英語では、同じですものねぇ。(^^
大学では、「回転してるなんて思うな、
名前が似ているからといって類推するな、」
などと教わりましたが、まぁ気分的には
古典的な回転の復活!なのでしょう。でもまぁ
実際には、回転ではないんですね、スピンは。
このへん、おとといの書き込みのあと松本さんが
紹介してくれた記事が関連していると思います。
さて、既に別の投稿で私は書きましたが、
私のイメージの中のさまざまなモデルでは
電子は点ではありません。
質問
12、電子は、点なんですか?
に対しては、「点電荷」モデルは
古典論において非常に有効だったし、今後もそうだろう。
量子力学的なセンシティブな系において、電子の大きさが
問題になることも確かにあるが、そのなかに電荷が
一様につまっているとかいう概念は捨ててかからないと
ダメですよね、
ぐらいの回答でしょうか。
13、電子は点であると考えた方が
思考上都合がいいからですか?
もし、そうなら、電子の実在にはせまれませんね。
思考上都合がいいです。そして、そのモデルだけでは
説明のつかないことがあります。
モデルをいろいろ用意し、古いモデルは捨てていくの
ことが、発展です。
一足飛びに完璧な描写は不可能ですが、常に前進していくのです。
これが私たち地球人の電子の実在へのせまりかただと
思います。
点でも自転するものはあります。
空間にある重畳的な点は自転します。
あぁ、インターネットカフェの時間がせまりました。
もうかけません。
残念ですが、一ヶ月ぐらいすぎて
私にふたたび休日がやってきたときに
「重畳的な点は自転します」の意味を
教えてください。興味があります。