投稿者 スターダスト 日時 2004 年 3 月 13 日 15:34:23:
過去へ遡ることが可能なのか不可能なのかは
現存の自然科学を超越しようが意識の原理に従おうが
不可能です。
因果律の問題と考えるよりもむしろ次のように
考えれば単純です。
もしもあなたが論理的にものごとを考えるのならば
タイムマシンで過去に遡る事は不可能とたちどころに
わかるはずです。
古くから知られている例え話をここに書きましょう。
もしも、過去へ遡るタイムマシンが可能だという人は
【論理的に】反駁する必要があります。
『あなたはタイムマシンにのります。
あなたが誕生する以前の時代に行きます。
そしてあなたは両親を殺します。
過去を改変することにより
あなたは、あなたが誕生しないようにしてしまいました。』
反駁するにあたって次のようなのは反則です。
「このような喩え話しなど無効だ。タイムマシンのような
機械は、人間が想像できるかぎり建造可能だ」
これは論理的な反駁ではありませんね。
上の喩え話は、タイムマシンが論理的に成り立ち得ないことを
言っているわけで、意識の原理やら自然科学やら
超科学やら、わざわざ持ち出さなくとも論証しているのです。
余談:
もっと詳しく言うならば、実はタイムマシンのパラドクス問題は
二階の述語論理の問題の一部です。自己言及を含む問題について
単純な一階の述語論理では取り扱えません。したがって
論理的な反駁を試みるならば、必然的に二階の述語論理を駆使
しなくてはいけないはずですが、成功はしません。
*自己言及 自分自身の真理値について語る事。
ここでは、自分の存在を否定する行動がタイムマシンによって
可能になってしまうこと。まぁそこまで考えなくとも
日常の論理で、タイムマシンによる過去への因果律の遡及が
不可能であることはわかりきったことです。