投稿者 大原冨士男 日時 2004 年 6 月 30 日 16:51:11:
回答先: 静電三法 投稿者 佐々木和正 日時 2002 年 12 月 11 日 20:09:38:
教えてください。
|> 楢崎皐月 著 (Narasaki Satsuki, 1899-1974)
|> 電子物性総合研究所 発行
|> 1991/10/1 復刻・刊行 (1958年に発刊)
|> 5800\-
|> 335頁
|> ISBN4-924651-59-1
|> 内容は、
|> 第一部 静電三法に共通する基本となる知識
|> 電気、静電気、相似象、物性の基礎など
|> 第二部 植物波農法
|> 大気と大地の電位調整を図り、植物の生育環境を改善する
|> 第三部 物質変性法
|> 電場のエネルギーを静電気的条件下で物質に作用させて、
|> 工業材料や製品の質の改善を図る
|> 第四部 人体波健康法
|> 体内の電気現象と環境の電気との関わりにより、人体の健康を保持するために、
|> 環境の電気的な条件を改善する
|> 第二部から第四部については前書きの紹介文から抜粋、
|> 第一部については書いてなかったので目次から抜き出した。
|> ざっと見た感じ。(以下主観含)
|> 第一部の相似象は、簡単に図入りで説明されている。自然界の雲の形や山の形、植物の高さ、風化、浸食などの有様が相似に見える。それが作物の生育の優勢・劣勢と関連している。
|> 第二部は農業。棒を立てたり、その先に避雷針のような金属針をつけたり、金網を仕掛けることで作物をうまく育てる方法だ。炭素を地中に埋め込む炭素埋設についても書かれている。園芸をやっている方には有名な方法かも知れない。雷が多いと豊作になると言われている。気になる。智慧を感じる。戦後、食糧難の時代に最も力を注がれた分野だろう。
|> 第三部。冶金学かと思ったが、対象は金属だけではなかった。金属の強化をはじめ、宝石の光度増大、繊維の光沢改善、油の粘性調整、水のイオン量調整、食品の鮮度保持についても触れられている。イオン水や静電気と鮮度の関係については今もよく注目される。
|> 第四部、残念ながらマイナスイオン風ドライヤーは出てこないが、似たようなものは出てきた。送電線があったり、不規則な電位変化が起きやすいところでは不健康になりやすいので、電位調整やイオン量の調整で改善する。洋風の四方にカーテンがついたベッドや、和風の屏風は輻射圧を調整でき、使い方によっては効果があるようだ。遠赤効果に似ている。その後、栄養論や人体解剖図、人体各器官の説明などが続いている。
|> 全体的に見ると、範囲が広くてとても専門書とは思えない。いや、もともと自然を対象としたらこうなってしまうのかもしれない。農業はもとより都市計画にも使えそうだ。