投稿者 ITキッド 日時 2001 年 2 月 18 日 10:09:45:
<CC-Link>
CC-Linkという言葉を聞いたことのある方はたくさんいらっ
しゃると思います。CCとはControl∩Communicationの略です。
工場設備で使われるシーケンサーやハ゜ソコン及びロボット、表示器、バーコード
リーダー、インバーター、温調計、電磁弁など、工場現場に設置される
数多くの機器を1本の回線で通信して精度高くコントロールできる
ようにするものです。これまでの何十本何百本の配線がたつた
1本の通信線になつてしまう省配線効果もさることながら、回線
の中には接続された機器の情報や、その機器をコントロールする情報
など、色々のメッセージも流せるのが大きな特長です。
しかし言葉が違うとメッセージは理解できません。FAシステムは、多くの
企業が販売する多種多様な機器の組み合わせで構成されていますから
機器同士が、また上位の制御システムとも、互いに理解し合える
共通の言葉が必要となるわけです。
この共通の言葉にはいくつかの方式があつて、米国ではロック
ウェル社が開発した”DEVICENET”が優勢で、日本ではCC-Linkが
優位です。それぞれ特長のある方式なのですが、CC-Linkは高速
通信やリアルタイムで制御する技術、メーカーの違いを意識せずに制御
フ゜ログラムが作成できる技術に特長があります。しかし、いくら
よい言葉でも多くの人々が使つてくれなければ意味がありません。
昨年6月には世の中全てに技術情報を公開し、だれでも自由に
技術を利用できるようにしたのです。さらに11月には、NECや三菱
電機など5社の共同でCC-Link協会CLPAという非営利の運営組織
を立ち上げ、CC-Link方式の世界的な普及に乗り出しました。
日本発の、日本で初めてのグローバルスタンダード獲得へのチャレジです。