投稿者 松本 日時 2001 年 12 月 08 日 21:07:20:
∇かなり翻訳が遅れていたのですが、やっと近日、
日本語版が出版されるようです。
かなり反論を浴びたようですが、欧米諸国ではベスト
セラーとなり、一般にも広く知れ渡ったようです。
方向性が正しくとも、あるいは間違っていても意識
を考える上で良い刺激にはなったと思われます。
この分野でも一歩間違えると「似非科学」と言われ
かねないのですが、内容が充実しているため、
たとえ間違っていたとしても「似非科学」というには
もったいないという気持ちが働き、欧米諸国では
広く読まれたと思われます。
尚、なぜか日本では知名度は低いようですが。
「出版ダイジェスト,みすず書房の本No.25,2001冬
[意識をめぐる未知の科学を求めて]
R・ペンローズ「心の影1」林一訳
・人間の心はなぜ存在するのか。
心は脳という生物的器官に固有のものなのか。
意識現象を科学で理解することはできるのであろうか。
人間と等価の意識をもつロボットの製造は可能か。
われわれはなぜここにいて、宇宙について、心について
考えているのか。
・心とは何か、意識の本性は何かを解明するには、
まったく新しい物理学が必要だとするペンローズの
主張は激しい議論を巻き起こし、多くの強烈な反論
を招いたが、それに答えるとともに、心の理解に必要
とされる未知の科学を提示するために書かれたのが
本書「心の影」である。