投稿者 ikawa 日時 1997 年 11 月 18 日 08:37:57:
ダーウィンの進化論に始まり、自然の進化は競争原理すなわち
環境に適応するもののみが生き残るシステムが働いていると考えられていた。
しかし、最近の研究結果から、数万年の時が流れている熱帯密林では、
競争原理より共生原理が強く支配している事が明らかになりつつある。
その微妙な関係は、競争あるいは敵対関係から進化して、
共生関係を確立していった過程が見られるという。
その研究の第一人者は井上民二という方である。
彼は言う"21世紀の人間社会のあり方は、熱帯密林で見られる共生社会にヒントがある"と。
なぜ、共生社会が重要な意味を持つのだろうか?
もし、現在の環境にもっとも適応する能力が高い生物のみが生き残ってしまうと、
環境が激変した時、その生物は絶滅してしまう可能性が高い。
このような事を防止するため、生命体の遺伝子には、
多様な種に分化、進化するようにプログラミングされているかもしれない。
(まさに宇宙の意志である。)
この多様な種の共生が、多様な考え方を持つ人間の共生に置きかえることができるのだろうか?
全く同じ人間はいないのだから、人間個々に内奥する無限とも言うべき個性的能力が、
開放されたならば、今ある環境問題は解決されるような気がするのだが…..。