宇宙論の学者さん達の人間原理


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投稿者 スターダスト 日時 1999 年 8 月 17 日 15:25:41:

回答先: スターダストさん 人間理論なんですが 投稿者 あつし 日時 1999 年 8 月 15 日 22:40:25:

|> ご教授ください。

こちらこそ、あつし様。

宇宙物理学者など、多くの物理学者さん達が
いろいろ考えることのひとつとして
「どうして、この物理定数は、この値なのだろう」
というのがあります。
物理定数といえば、
たとえば、プランクの定数、光速度の大きさ等ですね。

昔、リュードベリの定数というのがありました。
失礼、今もあります(爆笑)
化学者さん達の方が多く利用されるかな?
よくわかりませんが、とても大事な定数です。
最初、それは、実験から求まる、唯の観測値
であったわけですが
量子論勃興に伴い、原子に量子論を適用し
リュードベリの定数を、他の複数の物理定数(いっぱい)
で記述することに学者たちは成功しました。
すごい精度で一致しましたので、これは量子論の
正しさを裏付けました。
(私は、高校生の頃、受験参考書に、詳細が出ていたので
ビックリした覚えがあります。)
このように、自然科学者達は、なにかの未知な物理量
があると、宇宙に対する認識を広げて事物の関連性
を見つけ出し、既知の事象から、未知な現象を導くことが
大好きなのです。


さて、宇宙については、まだまだ研究は端緒についた
ばかりですので、未知なこともいっぱいあります。
そんななかで、

「仮に、この物理定数の値が、違う値だったら、
宇宙はどのような姿になってしまうのだろう?」
と考えることもあります。
たとえば、量子論のプランク定数の値を何分の1にしたり
何倍かにしたりして、方程式から、核融合について
研究してみるのです。

この場合、結論は明快でした。
地球の属する太陽系の太陽と同じような恒星では、
太陽が、核融合を起こさない宇宙になったり
(つまり、有機生命体は、、、!!)
逆に、太陽があっというまに燃えちゃって(核融合)
十分に、生命体が惑星で誕生する前に、燃えかすと
なってしまったり、、、となるのです。

ここからです結論はひとつです。
「うまくできすぎ」です。

他の物理定数をいじくっても、生命が宇宙に満ちるには
あぶないような世界になったりします。

多くの物理定数が、生命に都合がいいとするならば?


「宇宙論の学者さん達の人間原理」
一部の学者さん達はつぎのように考えました

きっと、いろいろな物理定数に対して宇宙は
作られる可能性がある。
ちょっとでも変な定数を持った宇宙には
高度な知性体はそだたない。
この命題の対偶を取るならば
「人間がいる宇宙は、それなりに
生命体にとってすごしやすい物理定数を
持つ」
というものです。
この考え方は、宇宙に目的が無くても良い
考え方です。
あくまで、多数の宇宙のなかで、たまたま
人間がいる宇宙にいるだけなのだ、
という解釈とも言えます。


これが
「一部の宇宙論の学者さん達の人間原理」
です。

私、スターダストは、物理学者ホーキングさんの
ことは良くわかりませんが、彼の言う「人間理論」
が、この考え方に近いのかどうか、
興味が出てきました。





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