投稿者 コスモス 日時 1999 年 8 月 31 日 12:54:37:
日経サイエンス10月号のWAVE欄に、今年4月に東北大学金属材料研究所
で起きた、超高純度鉄についての「奇妙の事件」の記事が載ってました。
この事件は6月に 超高純度金属の国際会議に集まった世界中の金属学者
を悩ましたとのことです。
事件の大筋は、
超高純度鉄(純度99.9995%)の塊を鋼鉄の鋸(「糸ノコ」の様な形状)で
切断していたら、異常音が発生したので機械を止め鋸を調べたら、ある部分
刃先だけがまるで融けてしまったかのように無くなっていた。
ある部分刃先だけ無くなっているので、一瞬で長さ数mmの鋼鉄の歯が無く
なるという強烈な出来事だった。
(記事には写真も載ってます)
ということです。
超純度金属については、まだ分からないことが多く、この事件に関しても
どの様な現象が起こったかは推測の域を出ていないようです。
この記事を読んで、私はかつての「スプーン曲げ」を思い出しました。
本来の鉄(化学的に純粋な鉄)の性質にまだ知られていないことがあり、
この性質が作用して、いわゆる「スプーン曲げ」といった現象が起こった
のではないかと思い浮かびました。
(もちろん、その不明の性質を純度の低い鉄から導きだしたこと自体が
超能力と言えるわけですが)
すでにご存じの方もいる事件かもしれませんが、とりあえずお知らせ
しました。コスモス。