雪と子犬


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投稿者 スターダスト 日時 1999 年 12 月 21 日 22:32:11:

昨夜、帰宅途上
自宅付近で子犬に出会った。

私の家はメインストリートから離れている。
小路をコチョコチョ折れ曲がりながら
ちいさな十字路を渡りながら、
家にたどり着く。

雪の轍(わだち)は2本ある。
自動車の走った跡だ。

気温が上がったせいか
轍のなかはぬかるんでいる。
轍と轍の間は、雪が積もっていて
足をとられ、ころびやすい。
両方の外側は、凍り付いてすべりやすい。

ときおり足下の確認をしながら
もうすこしで、自宅のあるところまで
たどり着いたら、
「パタパタパタ」と
音がする。
なにかと思って振り向いて
下を見れば
子犬であった。
「パタパタパタ」
いっしょうけんめい歩いている。
急ぎ足だ。

私も子犬も轍のなかを歩いていたので
私は子犬の進路を妨害した形となった。

すると
子犬は、道路の側方の家並に興味をしめし
クンクンとなにがうれしいのやら
かぎまわり始めた。
私はちょっとかわいくなってきたが
寒かったのでかまわず先に進んだ。

パタパタパタ。
また来る。
今度は私のスーツのにおいを嗅ぐ。

2本アル轍の右を私があるけば
子犬も右に
左に歩けば左に、ついてくるようになった。

交差点で左、十字路で右、三叉路で右、、
轍を共にアユム。

ウキウキしてくる。

とうとう自宅の玄関まで
ついてきてしまった。

「もうおしまい。ここから先はだめだよ」
そのように思ってみた。

子犬は、我が家の犬小屋をいちべつしたあと
帰っていった。




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