投稿者 ナチュリン 日時 2000 年 12 月 25 日 23:18:55:
こんにちは、ナチュリンです。
「可動遺伝子説」が正しいことを
証明したのは、利根川進博士だよ。
マウスの胎児と成体とでは、抗体を
作る遺伝子の場所が違うことを発見
したんだ。つまり遺伝子が移動して
再編成することが証明されたんだ。
ところで遺伝子群のなかには、
主要組織適合性遺伝子複合体があり
これらが作り出すタンパク質分子
[MHC]が自分の細胞を「自己」、
移植された細胞を「非自己」というふに
認識するんだよ。その時、キラ−T細胞
やヘルパーT細胞が活性化されて、
移植細胞が激しく攻撃されるんだ。
いわゆる拒絶反応がおこるんだね。
細胞たちが誠実に仕事をしてくれる
おかげで、人間は生きていける
わけだけれど、人間の思惑(移植治療)
を受け付けない徹底した仕事振りには
恐れ入るね。
ガン細胞と直接戦うのは、
マクロファ−ジ君やキラ−T細胞が
いるんだけれど、なんといっても
エ−スは、この僕ナチュリンの
ナチュラルキラ−細胞だよ。
次回、最終回はナチュリンの活躍振りを
紹介するよ。
また次回