投稿者 プラム 日時 2000 年 6 月 07 日 16:37:30:
回答先: 17才 投稿者 ホーリーベル 日時 2000 年 6 月 06 日 22:38:53:
17才の少年達の事件が起こる度に
心が痛みます。
そして少年達と同世代の若者が
テレビのインタビューで、
「ねえ、どうして人が人を殺しちゃいけないの。分かんないよ〜。」
と話しているのをみると、
あまりの殺伐とした雰囲気に
とまどいを感じます。
『人を殺す経験をしてみたかった』という少年、
その彼の真意は私には測りかねますが、
「人が人を殺してはいけません」という言葉そのもの、
そういう「規範」があるということだけを
周りの人から教わって、
「人が人を殺さないようにしようね。」という「気持ち」は
育てられなかったのだなぁと思いました。
(体は育ったけど。)
「殺してはいけません。」と
言葉だけを子供に言うことが大事なのではなく、
「殺さないようにしようね。」という心を持たせること。
それが大切。
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数日前、病院からの帰り道。
その日の浦和は上々天気。風もそよそよ。
気持ちのいい昼下がり。
近くの小川で小学生達がお手製の釣り竿で、
何かを釣ろうとしています。
みんな裸足で服もどろどろ。
あの様子ではたぶんパンツもビショビショです。
その子達に、
「何が釣れる〜?」と聞いたら、
「ザリガニ〜!」と言って笑っていました。
いい笑顔です。
とても満足そう。
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例えばこの状況を使って。
(このあとは仮想です。)
その子達がザリガニを釣って、
泥だらけで家に帰ってくるとします。
「ただいま〜!」
迎えに出てきたお母さんはきっとびっくりします。
だって全身泥まみれなのですから。
お洗濯も大変です。
私も親ですから分かります。
さて、このお母さんはこのあと子供に何と言うでしょう?
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パターン1。
「何してるの。泥だらけじゃない。ザリガニ〜?
そんなものつかまえて、全く!
早く洗ってらっしゃい!」
子供「………。」
面白くないのは当然です。
だって、時間をかけて
こんなにいっぱいザリガニをとったのですから。
とっても楽しくて、いっぱい話を聞いて欲しくて、
褒めてもらえると信じて帰ってきたのですから。
この言葉のパターンでしたら、
子供はこのあと、ちょっと面白くない気持ちで、
気持ちが沈んで
ひとりでお風呂で足を洗うのでしょう。
そしてそのあとザリガニはどうするのでしょう?
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パターン2。
同じ状況で。
お母さんはびっくりします。
泥だらけで、もしかしたら顔にも泥が付いているかもしれません。
お母さん「どうしたの〜?!」
最初の言葉はそれかもしれません。
子供「見て〜。ザリガニ〜!」
お母さんは子供が手に持っている小さな籠に気がつきました。
(そおかあ、今日は釣りに行ってたのね。
間違って川に落ちたんじゃないんだ。よかった。
あー、びっくりした〜。)
お母さん「どれ、何匹釣ったの〜。すごいじゃない。お前上手ね〜。」
得意満面です。
子供の気持ちは満たされました。
お母さん「それでこのザリガニはどうする〜?」
子供は別に釣った後のことを深く考えていたわけではありません。
どうしてもつかまえて飼いたいという気持ちよりも、
釣ってるその時が楽しかったのと、
お母さんに見せたいという気持ちの方が
大きかったのかもしれません。
お母さん「飼いたい〜?」
子供「………。」
どうしたらいいかよく分かりません。
お母さん「もう夕方だし、ザリガニもそろそろお家帰りたいかもね〜。」
子供「………。」
お母さん「お前はどうしたいの?」
(しばらくたって。)
子供「川にかえしてくる…。」
お母さん「エライ!お前は生き物を大切にする子だね。」
と、ここで「生き物を大切にする」ということを
学ぶ機会が子供に与えられました。
無意味な殺生をしなくてもすみました。
子供は川へ行き、ザリガニを放します。
「生き物を大事にするということは、
気持ちのいいことなんだ」
と感じるかもしれません。
次もまた放してあげよう、
と思うかもしれません。
その間、お母さんは何をするか?
お風呂を沸かして、着替えを用意して待っています。
子供はすぐにお風呂に入り、
泥だらけの体を洗って、さっぱりして出てきます。
心は満足しています。
「気持ちいい〜。」
ここで子供は体を洗う気持ちよさと、
きれいな衣服を身につけることが
気持ちいいことを学ぶことも、ついでにできます。
お父さんが帰ってきます。
お母さん「この子今日ザリガニ釣ってきたのよ〜。」
お父さん「どれどれ、すごいな〜。お父さんにも見せてみろ。」
子供「さっき川に帰してきたんだ〜。」
子供は「生き物を大事にすることは、気持ちのいいことなんだ」
ということを学んだので、
自信を持ってお父さんにそう答えます。
お父さん「そおかあ、川に帰してきたのかぁ。エライなぁ。」
子供はそこでまた褒められるかもしれません。
例えばこんな話。
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「生き物を大切にすることは、気持ちのいいことなんだ」
ということを学んだ子供は、次は
「人を大切にすることは気持ちいいことなんだ」
ということも、
大人になって成長していく段階で、
学ぶのかもしれません。
そして
「どうして人が人を殺してはいけないのか」
ということを、
自分自身の中に深く意味づけていくのかもしれません。
土台がスカッと抜けて、
言葉だけ「生き物を大事にしよう」教えても、
子供はどうしてなのか
理解するのが難しいと思います。
だから毎日の積み重ねが大事。
日常生活が大事。
まだまだ新米ママの
教育論でした。
プラム