投稿者 ラピス 日時 2000 年 7 月 20 日 16:03:51:
最近、いろいろな人と話をする機会があり、私なりに
「癒し」というものを感じることが多くなりました。
人が、生まれた時の真っ白な状態を維持したままで
成長するのは難しいです。
多くは両親から、あるいは周囲の人から、様々な
自分以外の価値観を受け取りながら成長します。
大人になっても、周囲の評価が自分の価値を決めるという
錯覚を抱きつづけることも多いでしょう。
他存在のために、生きているような状態です。
ある時、魂の悲鳴に気づきます。
「『私』はどこ?」
そして、傷ついた自分の心を知ります。
その傷を守るために、
あるいは2度と傷つけられないように
閉ざされた想いを探し始めます。
同時に「自分探し」の旅が始まります。
その道程で、傷ついた心は癒しを求めます。
周囲の癒してくれそうな対象を求めます。
でも、本当は自分の深い部分にこそ、
自分を癒す光があるのだと
やがて気づきます。
そうして人は自己の内面の宇宙の旅を
さらにさらに深めていくのでしょう。
私は、お話をさせていただくにあたって、
相手の内なる光へと意識を向けるようにしています。
それは当人はもちろん、私自身にも必要なことです。
相手を充分に信頼することが、大切なんですね。
その人のプロセスを、そのままに信頼するのは
ある時にはとても難しいことです。
ひどく辛い状況にあって、「大丈夫よ」などと
とても言えるものではありません。
そうした時は、その人と一緒に「大変」であることを
見つめます。
「本当に、今は大変なのよね。」
そして、その先があることを伝えます。
そこに光があることを伝えます。
人はどんな境遇にあっても、
どんな苦しみの 最中にあっても
実に強い光を称えていることを知りました。
感動、でした。
煌々と称える魂の光
それは夜空に煌めく星のひとつと同様に
この宇宙をつくり出すために
それぞれがそれぞれの光を放つ
大切なピースなのですね。