投稿者 デヴィリン 日時 2001 年 2 月 08 日 23:52:31:
みなさんこんにちは、デヴィリンです。
活性酸素が老化に関係している、いわゆる
老化フリ−ラジカル説は、1956年
アメリカのD・ハ−マンが、放射線によって
水から生ずる「ヒドロキシルラジカル」
によるDNA障害を、老化の原因と考えて
提唱したんだよ。
1969年「ス−パ−オキサイドラジカル」を
消去する酵素ス−パ−オキシドジスムタ−ゼ
(SOD)が発見され、さらに一重項酸素が
細胞膜に障害を与えて生ずる、過酸化脂質が
有害な作用を及ぼすことがわかったため、
フリ−ラジカル説が広く注目されるように
なったんだ。
ところで活性酸素は人体のどこで発生
するんだろう。
以前ナチュリンが投稿した「細胞の世界 E」
で紹介した、エネルギ−ATPを作り出す
ミトコンドリア神で作り出されるんだ。
しかも人体にとって最も重要なATPを
作り出す過程のなかで、人体に有害な
活性酸素が出来てしまうのだから皮肉な
ものだね。
ミトコンドリアの電子伝達系で酸素は
4個の電子を受け取って水に還元されるけれど
その過程で「ス−パ−オキサイドラジカル」
さらに「過酸化水素」最後に「ヒドロキシル
ラジカル」の三種類の活性酸素が発生するんだ。
呼吸で吸い込んだ酸素の1〜3%、大人で一年間
約2キログラムの活性酸素ができるらしい。
しかしこれらを消去したり無毒化したりする酵素
も同時に作り出されるので生命体は生き続ける
ことができるんだね。
生命体というのは実に微妙なバランスの
上に生きているんだね。
また次回。