投稿者 らむじ 日時 2001 年 5 月 21 日 00:03:48:
とある家のじいさんが、朝から隣家の
庭の花をじっとながめていた。
もうそろそろ昼時だというのに
かれこれ三時間も立ち尽くしたまま
ただ花をじっとながめていた。
たまりかねた隣家のばあさんが
声をかけた。
「今年もきれいに咲いたでしょう。
よかったら少し切り取って花瓶に
差しますか。」
するとじいさんは、ふっと我に返って
「花の名前を忘れてしもうたので、
朝からずっと考えとったんじゃ。」
そう人はいつも深く考えるんだ。
あるがまま見たままを、ただ感じ取れば
いいのに先に思考を巡らせて思考の
スパイラルをぐるぐる回り続けるんだ。
人生がいつも不幸なのはそこに原因が
ある。
科学者は花を見たとたんに花の細胞
はどうだ、光合成はどうやっておこなわれる
葉緑素はどうやって作られる。などと
考えてしまうんだ。
だから花の方は怖がって、科学者を見たとたんに
枯れてしまうんだよ。
美人を見たらその美しさを堪能し、
ただにっこりと微笑むだけでいいんだ。
そしたら彼女も君に微笑みを返して
くれる。
そしたら人生はいつもハッピ−だ。
あらぬことを考えてにたにたするから
スト−カ−と間違えられるんだ。
もてない原因はそこにある。
今週いっぱいは思考停止期間だ。
なにも考えるなよ。フフフ。