投稿者 松本 日時 2001 年 8 月 19 日 15:46:59:
回答先: Re: ブルゴーニュとBH 投稿者 元GAP会員 日時 2001 年 8 月 18 日 23:26:06:
|> 夏はビール!と思っていましたが、キリッと冷えた白ワインも
|>
合いそうですね。チーズ、そういえばしばらく食べてないかも。
|> 松本さんはフランスパンにも詳しいと、以前どこかの支部報で
|>
読みましたが。何かオススメはありますか?
∇パンには大きく分けて二つの種類(発酵パンと無発酵パン)
があるのですが、紀元前2000年の酵母がエジプトで見つかっ
ています。無発酵パンは7千年ほど前に遡るのですが、今で
もインド、イラン、イラクにあります。パスツールが酵母菌
を発見したのが、19世紀中ですので、原理を知らずに何千年
も作っていたわけです。現在はイーストを使い発酵パンを作
っていますが、過去のヨーロッパでは天然酵母を使ったパン
を食べていたわけで、現在でもほんの一部天然酵母を使って
パンを焼いている店があります。モーゼもこの種のパンを食
べていたのかもしれませんね。
一例;木のひげ(八王子市)レーズンからとった天然酵母を
使い全粒粉60%のパン・ド・カンパーニュを今でも作って
います。特に焼きたては、かなりおいしいです。
最近は競争が激しいこともあり、天然酵母を取り入れたパン
も出している店もありますが、とにかく発酵の時間が長いの
で、ほんの一部の店です。とはいえ、イーストでも焼きたて
のパンがおいしいので、特にバケットやバタール、ブール
などの焼きたてのフランスパンにAOC(Appellation
D'Origine
Controlee;アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ,
原産地呼称制度)のチーズ(例えば成熟したブリー・ドゥ・
モーなど)を付けて、赤ワインと食べると格別です。
|> 「宮澤賢治」という名前を聞くだけで、広大な宇宙を感じます。
|>
彼の持つ世界観は、元GAP会員の中にも好きな人は多いのでは
|> ないでしょうか。
∇「宮澤賢治」について解説したH/Pはいくつもありそう
ですね。20世紀初頭だと下記のような宇宙に関する知識
(ケプラー,ニュートン,アインシュタインなどの)も
入手できるので、かなり深い宇宙観に支えられた内容を書く
ことができそうですね。そしてこれに加え賢治独自の感性の
豊かさが、広大な宇宙を感じさせることになるのでしょう。
「宮澤賢治」について解説したH/Pの一例
「賢治の作品世界」
http://www.g-search.or.jp/kenji/works/works.html
・16世紀のケプラーの年譜を見ると、
1610年:「星界の使者との対話」出版
1615年:なぜか「葡萄酒樽の容積」出版
1618年:第三法則−調和の法則ーの発見
などがあり、関連する考えとして古典力学に於ける原因と
結果の関係「因果律」についても記述があります。
”もし、世界中の全粒子の運動方程式と初期条件を知って
いる悪魔−これを「ラプラスの悪魔」と呼ぶ−が存在すれ
ば、この悪魔は世界の未来を知りえるだろう。”
これは、自由意志の存在との関係や、意識の存在とも関わ
ってきます。(「科学と技術の諸相」参照)
・アインシュタインに関するH/Pの一例です。
http://homepage2.nifty.com/einstein/index.html
|> スミマセン、私は物理は苦手です。私でも解るようにもう少し
|> 解説をお願いします。
∇私も物理はあまり勉強したことがないのですが、この種
の話は最近いろいろな書籍に紹介されていますので、ある
程度の知識でよければ以下に紹介しますが、いろいろな見方
があり人によりニュアンスが異なります。正確に知りたい
のであれば、多方面から少しずつ見ていけばよいと思います。
というわけで、参考になりそうなH/Pも付けておきます。
(このような内容をH/Pの掲示板や、メールで説明し、相互
に理解するのは難しく、ほんとうは顔をつき合わせて、関連
する資料を見比べながら話すのがよいのですが、とりあえず
こんなものでどうでしょうか?)
≪超弦理論→M理論→ブレーンワールド理論≫
並行宇宙がもし存在すれば、ア氏の太陽系モデルと最近の
日本を含めた各国の宇宙探査の結果との矛盾を説明できる
のではないかとも思い、少し期待している理論です。
また、3次元の空間と1次元の時間といった宇宙観では、
意識の説明ができないという理由もあり、因果律と自由
意志との矛盾の説明もついでに期待できるのではと思います。
≪超弦理論≫
超弦理論は重力の理論の一つであり、重力理論には、
・ニュートン:重力は離れたものに瞬間的に働く力
・アインシュタイン:重力は時空の曲率によって生じる
・量子重力:重力は粒子的グラビトンの交換によって生じる
・超弦理論:重力は閉じた弦の交換で生じる
などがあります。
≪M理論≫
10次元の異なる5つの超弦理論が11次元の1つの理論すな
わちM理論に統一される。
1次元の微小な弦(または「ひも」)やループ,膜などと
いった存在を基本に、現在の素粒子物理学を再構成しなお
そうとする試み。尚、素粒子は、これら弦などの振動モード
の違いとして表現される。
≪ブレーンワールド理論≫
M理論の研究から生まれ、我々の住んでいる世界が、より
高次元の時空の中の面であるという考え。
これは並行宇宙の可能性を示唆している。
・ミチオ・カクの「超弦理論とM理論」という本が体系的
な説明をしてますが、ちと難しい。
下記は超弦理論とM理論の研究室の紹介。
「東大駒場素粒子論研究室紹介」
http://hep1.c.u-tokyo.ac.jp/shoukai.html
≪ブラックホール≫
・過去の経緯は以下のようになっています。
1916年;アインシュタインが一般相対性理論を発表。
この数ヵ月後;シュヴァルツシルトがアインシュタイン
の方程式を解きブラックホールの理論的可能性が示唆さ
れた。この解が示しているのは、元に戻ることができな
くなる点がブラックホールを取り囲んでいて、この範囲
より内側に入った物体はブラックホールに飲み込まれ、
脱出することができないことです。
1963年;ロイ・カーがアインシュタインの方程式に対す
るもう一つの解を発見した。この解が示しているのは、
スピンしているブラックホールに回転軸に沿って引き
ずりこまれた宇宙探査機は、原理的には、中心付近の
巨大だが有限な重力場を潜り抜け、破壊されることも
なく、無事、鏡像宇宙に達することができることです。
そして、別の宇宙への入口になることを示している。
・一部の本は一般向けではないようですが。
「一般向け解説本」
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7297/time/books.html
・ブラックホールの観測結果などもあります。
「宇宙の巨大ブラックホール」
http://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/~fukue/RESEARCH/95buturi.htm
・図がいくつも有りわかりやすい説明です。
「ブラックホールの世界−見えないものをみる−」
http://darwin.esys.tsukuba.ac.jp/SF/99/99ce/bh/bh.htm
・この種の話の基礎的な知識を広く解説しています。
「科学と技術の諸相」
http://www3.justnet.ne.jp/~yoshida-phil-sci/index.htm
・下記のように高次元に関し否定的な意見もあります。
まだ、証拠不十分・時期早々ということでしょうか。
「高次元の世界はあるか」
http://nova.planet.kobe-u.ac.jp/~matsuda/public_html/naname/naname9.html