投稿者 コスモス 日時 2002 年 10 月 26 日 08:52:03:
東京大気汚染訴訟
東京23区と多摩地区に住み、気管支系の病に苦しむ人たちが
国、東京都、首都高速道路公団、ディーゼル車メーカ7社に
損害賠償と汚染物質の排出差し止めを求めた裁判です。
これまでの公害訴訟と同様な点は、
「国、東京都、首都高速道路公団」の公的な監督、管理責任が
問われていることです。
これまでの公害訴訟と異なる点は、
汚染物質を排出したとされる「ディーゼル車」を走らせた人が
責任を問われず、車を作ったメーカが責任を問われていること
です。
私もディーゼル社メーカに勤める者ですので、責任逃れを言う
つもりではありません。
そして、これまでのディーゼル車の排気がきれいな空気です。
とも言いません。
それにしても、この問題は交通量を制限すれば防げたのでは
ないか?と思わざるを得ません。
もっと奇妙なことは、大気汚染の被害が明らかになっても、
ディーゼル車をなくそうという意見は多数派にはなれません。
(減らそうぐらいがやっとかな)
いわゆる経済性を考慮すると、ディーゼル車によるメリットが
デメリットを上回っているというコンセンサスができあがって
いるためです。
それで、私のような転職組の落ちこぼれエンジニアが排ガス
対策の仕事をやらせてもらえるわけです。
ありがたいことです。(^^;
まあ車好きで自動車メーカに入る人で、排ガス対策の仕事を
したいという人は滅多にいないようですので、当然の成り行き
といえますが。
またまたコスモスの持論です。
「科学技術に善悪はなく、全てはその技術を使う人間の使い方
しだいである」
判決がどうなるかはわかりませんが。私は自身のやるべきこと
を精一杯、努めるだけです。
ディーゼル車の将来について、あまり関心のない人たちにも
少しは記憶にとどめていただきたく思い、裁判の判決の時期に
あえてコメントを書きました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。