想念観察法について

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|> 宇宙哲学フォーラムの記事から転載いたします。 |> Cosmic Consiousnessの掲示板に 2003年7月15日、2003年8月8日、 |> 2005年10月27日、2006年4月15日に投稿した記事を編集して、一部を書 |> き直した記事です。ご参考になれば幸いです。 |> |> ■『21世紀の宇宙哲学』のＰ128、自己訓練法 |> 21世紀の宇宙哲学のＰ128には、 |> 　日常生活をつうじてあなたの想念をチェックし続けようと思うなら |> ば、次のような容易な方法がある。まずノートブックを用意して、左 |> ページには "非利己的想念" "理解に満ちた想念" "自分と全生命との |> 宇宙的な一体性を思い出されるような想念"などが起こった場合にそれ |> らを書き記し、右のページには "利己的、不安、不満、他人に対する |> 非難、結果だけを見て原因を見ない" 想念類が起こったときにそれら |> を書きとめる。 |> と書かれています。この訓練法は、「想念観察」と呼ばれています。 |> そしてＰ128の最後には、 |> この方法が一定期間行われると、あなたの心と肉体に混乱や病気を起 |> こしていた古い習慣的想念は消滅するだろう。 |> と書かれています。 |> ■なぜ習慣的想念が消滅するのか？ |> なぜ自分の想念観察を続けると習慣的想念が消滅するのでしょうか？ |> まず私たちの心は、自分自身に関する事柄のとりこになっていて、他 |> から来る印象を感受していません。正確に言うと感受しているが心は |> 気がつかない状態です。 |> コンピュータに例えると、CPUが特定のプログラムの実行（習慣的想 |> 念）に占有されてしまい、他のプログラムの実行ができなくなってし |> まう状態に似ています。 |> 次に「想念観察」と言うと、特殊な観察法と思われるかもしれません |> が、私の経験では自然観察とまったく同じ要領で、自分の想念を記録 |> すれば良いと感じています。 |> いわゆる印象類は瞬間的に私たちの心を通り過ぎます。例えばバード |> ウオッチングで鳥を見つけた時、一瞬のうちに飛び去ってしまった姿 |> を見分けるのに似ています。 |> 鳥を見る練習を繰り返すうちに瞬間的に鳥の姿を見分けることができ |> るようになりますし、同時に数羽の鳥が飛び立っても見分けることが |> できるようになります。 |> 同様に想念観察でも、自分自身で感受する想念（イメージ、印象）の |> パターンを記録して、自分で認めることを繰り返すうちに、より深い |> 想念感受力が身に付きます。 |> また見つけた鳥がカラスだと分かったところで観察を止めてしまう人 |> がいますが、そうではなく、どんな飛び方か、鳴き声はどうだったか |> など、より深い観察を心がけることによって、観察の幅を広げること |> も大切です。 |> そして想念観察を繰り返すうちに、より多くの印象を認められるよう |> になり、他からくる想念により多く、より深く気がつくようになりま |> す。つまり心の知覚力が拡大されます。 |> 仮に表面的に不安定な状況に直面しても「異常ではないよ」という印 |> 象に気づけば心は動揺しないですむでしょう。 |> つまり、ある特定の考え（習慣的な想念）に執着しなくなれば、心は |> 安定化します。 |> というより、心が本来あるべき状態に戻るというのが正しい表現と思 |> います。 |> 私なりの解釈では「心の働きにフィードバック制御が加わるために安 |> 定化する」ということです。フィードバック制御とは、自分自身が出 |> す情報を自分自身に入力することによって安定な状態を作りだす、制 |> 御方法のことです。 |> |> ■いつ、どこで想念観察を行えばよいか？ |> 但し自分が出した情報を自分に入力すれば必ず安定化するという訳で |> はなく、正確には安定化させる「しくみ」が必要なのです。 |> 簡単に言うと、自分が落ち着けるなと感じる環境で想念観察を行うこ |> とが大切です。 |> 「そんな暇はない」と感じる人は、朝起きてすぐ、とか寝る直前の数 |> 分間に想念観察を行うことからはじめるとよいと思います。 |> 『21世紀の宇宙哲学』には、”この方法が一定期間行われると、”と |> 書かれていますが、どのくらいの期間続ければよいのでしょうか？　 |> おそらく「自分は客観的に自分の想念に注意を払っている」と実感で |> きるまでは続ける必要があると思います。 |> 大切なことは「自分自身の想念の記録」を続けることです。 |> 日記からはじめるのが最も簡単と思います。私自身は「３行日記」 |> （３行だけ書く）からはじめました。 |> 今では主に、私事用のノート、仕事用のノート、外に持ち歩く手帳、 |> 夢日記、アダムスキー全集のページ、メモ書きソフトで記録していま |> す。 |> 記録する方法は自分の気に入った方法でよいと思います。大切なのは、 |> 自分の心を通過する想念や自分が発する想念にたえず気をつけること |> です。 |> |> ■想念観察と自分の想念のコントロール |> 私は「想念観察」を続けてゆくと、その結果として「自分自身の想念 |> をコントロール」できる心境に達すると理解しています。 |> 「想念観察」について誤って理解されないように付け加えますと、こ |> の訓練法は結果的に「古い習慣的想念を消滅させる」方法であり、 |> 「自分自身の想念をコントロールする」ことを意図して「想念観察」 |> を行うものではありません。 |> 心の知覚力を拡大するという以外の意図を持って「想念観察」を行う |> ことは、かえって「想念観察」を限定したものにしてしまうからです。 |> 長い説明になってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありが |> とうございます。