投稿者 ? 日時 2007 年 4 月 10 日 06:45:58:
フセインは水の供給によって権力を維持したが、逆に水の供給をなおざりにして、自らの権力基盤を弱めているのが中国共産党政府である。
工場の廃液や人々の生活排水など年間300億トンを超える
下水の97%が何ら浄化処置をされないまま河川や湖に垂流されている。中国の河川の80%は魚が棲めないほどに汚染され、飲料水としても、農業用水としても使えない状態になってしまった。[1,p34]
筆者がかつて訪れた天津市の工業地帯を流れる川は、緑色に淀んでいて、ぞっとした。日本のかつての公害とは桁違いの自然破壊が進んでいる。
中国には人口100万人を超える都市が600以上あるが、その過半数で十分な飲み水を供給できない。この結果、人口の27%にあたる3億6千万人が安全な水を得られず、1億6千万人が有機物汚染水を常飲。明確な因果関係は不明だが、悪性腫瘍(しゅよう)発生率はこの20年で29%上昇し、新生児の4−6%は障害を持っている。中国環境科学研究院の趙章元研究員は中国紙上で環境汚染、特に地下水汚染が関係あると警告している。
水汚染問題が暴動に発展する例も明るみに出だした。浙江省東陽市郊外の村では農薬工場の排水による水源汚染で異常出産などの健康被害が続出、地元政府が陳情の村民の弾圧に出たため、2005年4月、3万人規模の官民衝突が発生した。報道されない暴動は多数あるだろうと推定される。
北京の中央研究機関に属する水環境問題の専門家は「中国の水汚染の健康被害は、日本の高度成長期の比ではない。しかし当局はわれわれが実態調査しようとするのを喜ばない」と訴える。[3]
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