投稿者 ミュー 日時 2004 年 4 月 26 日 00:00:16:
回答先: Re:宇宙哲学と新しい経済学の模索とロシア 投稿者 異邦人 日時 2004 年 4 月 21 日 16:27:06:
中道というのは右翼と左翼の中間の意味なのでしょうか。これは難しい表現ですが、結局、宇宙的な生き方というのは、日常生活を楽しみながら様々なことを行うということで、禁欲主義でもなく快楽主義でもない、その中間の態度だということですね。あるいは両者をバランスよく体験するということかもしれません。因であり天の領域である意識またはフィーリングの世界と、結果であり地上的な欲望や快楽を好む心の世界とのあいだのバランスをとり一体化させる事はア氏も再三説明しています。
しかし異邦人さんの言われるように、彼らと同様の経済体制への移行方法は書かれていないですね。私は地上の資本主義は社会的進化の途上での一形態に過ぎないのではないかと思うのです。つまり途中には様々な段階があり、その各段階を経て進歩してゆくのではないないかと考えています。さらに地球の未来の経済体制が貨幣のない経済体制であるとはア氏の書物のどこにも書かれてないですね。社会主義国家や共産主義国家でも貨幣は存在します。
個人的な考えでは、共産体制というのは聖書からきているので、新しい考え方ではないのです。つまり新約聖書にはイエスの死後、弟子達がキリストの教えを広めるために財産の共有体制をとったことが書かれています。そのことから類推すると、彼らはユダヤ教の一派である「エッセネ派」か、その派閥の応援下にあったのではないかと思われるのです。
つまりイエスの時代にはまだ存続していたと思われる古代ユダヤ教のエッセネ派は、ヨセフス等の古代著述家の言うところでは共同体体制をとっていて、財産を持ち寄り全員で共有していたわけで、そのため彼らが旅行をするときには、旅路にある彼らの仲間の家にタダで寝泊りできたし食事や必要品も得られたということです。つまり本来は郊外にある彼らの共同体(複数:死海のほとりにあるクムランなどが有名)の中で敬虔な信仰を希求する修道生活をしていたというのがその本性らしいのです。
また、新しい経済体制に関しては、与えられるものではなく、自分達で作り出してゆくものではないのかと思うのです。たとえば彼らは、我々の乗る宇宙船は我々自身で開発するように促していることがあります。つまり彼らは基本的には地球の情勢に不介入の立場をとっている(言及している)わけです。しかし、例外として地上での核爆発の集中により他の惑星への影響が懸念されるような場合には介入をしてくるわけです。もしも、地球人達が地上で細菌戦争などを行って、その結果が地球人達が全滅するだけの場合には介入してこないのではないかと思われます。それは、宇宙的な法則が、他人の運命や文明の行く末に対して干渉することを禁じているということがあるらしいのです。これは、彼らが地球の過去には滅び去った文明が数多くあるといった言葉からもわかります。つまり当時、滅び行く文明を救助するために彼らは介入しなかったわけです。
社会主義は全体主義体制をとるあまり官僚機構に権力が偏重した結果、一般市民の自由な努力が制約を受けて、効率的な生産や配布が出来なくなり行き詰まったようです。やはり自由な競争の出来る民主主義でないとだめなのかもしれませんね。
ロシアから何か新たな体制が生まれるというのはわからないのですが、しかし社会主義体制を体験した国の人たちが資本主義をも体験した後、両者の良いところを併せ持った新たな体制を作り上げる可能性は十分にあると思うので、ぜひ期待したいところですね。
ミュー
|> ミュ様へ、御返事ありがとうございます。確かにアダムスキーの哲学を学んでゆくと、天の世界を求めるあまり、アダムスキーが体験した世界と私たちの現実の社会生活が分離してしまっており、意識が遊離してしまう傾向があると思われます。しかし、反対にアダムスキーの示した世界を否定するのであれば、反対に現実の中に埋没してしまい、真実に対して耳を閉ざしてしまうことでしょう。そのような中で現実の私たちの社会生活とアダムスキーが示した世界とを結びつけてゆく『中道』の道の世界が具体的にアダムスキーの書巻の中に示されているのか?と云うと具体的に、宇宙と資本主義を結びつける中道の道は、示されていないと思われるのです。また現実の私たちの社会生活を規定する資本主義世界から、他の惑星に存在する貨幣制度のない世界への社会システムの移行への道筋についても、アダムスキーは言及されていないと思われるのです。特に貨幣制度のない世界と言うことで、宇宙哲学と唯物史観の問題は、何かその中に重要な視点のようなものを感じるのですが、私たちは、アダムスキーの宇宙哲学を学ぶにしても現実原則の中で矛盾を大きく感じて来ているのが本音であり、日本の経済情勢が悪化して私たちの生活がその中に巻き込まれてゆくに従って、宇宙哲学と今の現実がどのような関係にあるのか、模索せざるを得ないのだと思います。しかし、新しい経済学の姿については、アダムスキーの書物の中には述べられておりませんし、日本の現状の中で新しい経済学が出現するとも思われませんので、時間と共に私たちの住む日本と言う国は悲観的かもしれませんが崩れてゆくのかもしれません。
|> しかし、そのような中で一つの示唆として私はロシアという国の中から何か新しいものが生み出されてくるものと感じるのです。ロシアは、ソビエト時代は、マルクスの唯物史観の国でありかつ宇宙開発や人間の潜在能力とも言える四次元的能力について科学的に研究を進めてきた国です。また日本の多くの科学者は馬鹿にして取り扱わないUFOの研究もソビエトでは科学的な研究対象であり、また天界人とコンタクトをされた方も多いとアダムスキーも書巻の中で述べています。ソビエトの共産主義は崩壊してしまいましたが、ソビエト科学の中には宇宙と現実の社会制度を結びつけて考えてゆく科学的哲学的に思考する科学者の人々がまだ残っていると思われるのです。日本には『宇宙哲学』はありませんが、ロシアには『宇宙哲学』がこれまでの宇宙開発の歴史から存在するのであり、それと同時にロシア人は、唯物史観の共産主義の崩壊後、資本主義の道を模索しておりますが、アメリカ型の資本主義を求めると言うよりも、新しい社会システムの道を求めているかもしれません。これはあくまでも個人的意見となってしまいますが、宇宙哲学的に見ても、人間の持つ潜在能力の研究やUFOなどの母船研究を国家の科学的研究機関が行ってきているロシアという国の中から新しい『宇宙と社会制度』を結び付けるような『新しい経済学』が生まれてくるような気がするのです。