量子そろばん。


[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ 「(4)宇宙と自然科学」 ] [ FAQ ]

投稿者 スターダスト 日時 2000 年 7 月 15 日 13:54:42:

回答先: 量子コンピュータ 投稿者 shimizu 日時 2000 年 7 月 14 日 23:13:17:

|> 量子について具体的な事柄が新聞に載っていましたので
|> 紹介します。

コンパクトな良い紹介ですね。

|>  量子の力で超高速通信
|> 「離れたところにあるテレビや電話、コンピュータなどに
|> 画像や音声、データを伝えるのが情報通信だ。
|>  現在の方式は、電波や光など媒体の強さ(振幅)や周波
|> 数、波の山や谷の位置(位相)などを変化させて情報を盛
|> 込んでいる。水面の波をイメージすればわかりやすい。
|>  しかし、デジタルデータで使うのは「1」と「0」の信
|> 号だけ。大量の水を使って波で伝えるよりも、水の粒子
|> (分子)一個一個を使っても出来そうだ。これを光や原子
|> に当てはめたのが「量子通信技術」で、この場合の粒子に
|> あたるものが「量子」と呼ばれるものだ。

ちょっとズレますが携帯電話の中で
こうした技術は応用されはじめていると
聞いたことがあります。
限界以上に小さい部品群は、必然的に
量子効果を使わざるを得ず、そして
そのおかげて、性能が良いものが作れるというお話。


|>  量子は、通常の粒子と違い、@観測による影響A量子の
|> もつれ合いB状態の重ね合わせ―――という3つの特徴を
|> 持っている。
|> 「観測による影響」とは量子が現在どのような状態か、観
|> 察する作業によって、量子の状態を変えてしまうことだ。
|> 「現在の通信では、大量の情報を送っているので、第三者
|> がのぞき見をしてもわからないが、量子通信はのぞき見し
|> たとたんに情報内容が変化し、のぞき見が発覚してしまう。
|> これを暗号鍵の送信に使えば、安全な通信が実現できる」
|> と、報告をまとめた「量子力学的効果の情報通信技術への
|> 適用とその将来展望に関する研究会」の座長の榊裕之・東
|> 京大教授は説明する。
|>  のぞき見がわかった鍵は破棄し、再度新たな暗号を使っ
|> てそれを使うのだ。
|>  
|>  また、2つの量子がある時、一方の状態が決まるともう
|> 一方の状態も自動的に決定されるというものが「量子のも
|> つれ合い」現象だ。あたかも2つの量子がテレパシーで連
|> 絡を取り合っているかのようだが、もつれ合いの関係にあ
|> る量子を離れた場所に置き、一方を操作すれば、瞬時にそ
|> の情報が他方にも伝わる仕組み。電源などの通信線を引く
|> ことなく、どんな大容量でも瞬時に伝達できるのが特徴だ。

|>  そして量子を利用した高速計算の基本原理になるのが、
|> 「状態の重ね合わせ」理論だ。量子は、1か0かという
|> “玉が1個、一けたのそろばん”ではなく、複数のけた
|> (状態)を持つそろばんにもなる。けた数がn個あれば、
|> 1個の量子で2のn乗個の状態を表すことが出来るわけだ。
|> 現在の方法は、それを一けたずつ順に計算するが、量子コ
|> ンピュータは、それを一回で計算してしまう。「今のスー
|> パーコンピュータで100年かかる計算を、秒単位でこな
|> すことも可能になる」と、NEC基礎研究所の中村和夫研
|> 究部長は話す。

|>  まるでSF小説さながらの世界に見えるが、本当に実現
|> するのだろうか。量子暗号鍵については、英やスイス、
|> 米国で基礎的な実験がすでに行われ、成功しているという。
|> だが、量子通信、量子コンピュータについてはまだ理論的
|> に可能だとわかっているに過ぎない。量子という、光や原
|> 子などの非常に微弱な状態を間違いなく伝えたり、検出し
|> て計算に取り組むための道具作りが非常に難しいためで、
|> 報告では早くとも20〜30年はかかると見ている。

|>  それでも、国家が手厚く支援する欧米に比べ、日本では
|> 企業や研究所が細々と取り組んでいる状況。研究者の間で
|> も「このままでは大きな遅れを取ってしまう」との危ぐ感
|> は強く、国の強力なリーダーシップが求められている。」

|>  2000年7月13日 読売新聞(夕刊)より
|>  
|>  

量子状態のもつれあいを利用した
光速度を超えた情報通信は
実験では確認されていません。
私見ですが、不可能でしょう。
相対論からの帰結ではなく
量子状態のもつれあいの意味を
正しく理解すればすむ話だと
思われてなりません。

この方面にテレパシーの原理を探すことは
私はあきらめています。

なお、量子暗号は、きわめて応用力があり
おそらく近い将来実用化されることでしょう。
基礎実験も成功しています。

量子コンピュータ。

ひとかたまりの量子が、
自分を「オン」だと表現しているとします。
そして、法則の帰結によって
同じその量子が自分を「オフ」であると
表現している世界も、平行してありうる。
異なる世界にいる二つの(実は一つの)
量子が、互いにその計算表現を交換しうると
する。
じつは、一瞬一瞬、すべての量子は
異なる表現形態を持つ同質な宇宙に
無限にえだわかれしていく。。。
最終的には、量子は無限に重なる
自分自身となっていく。
これがヒューエベレットの
量子力学の世界観。
わりあいと
物理やさんの学会では
支持されている方も多いです。

原理的には
わずか1ビットの素子で、
DNAの情報規模の数値計算表現も可能。
というのが、量子コンピュータの夢です。
私にはとうてい受け入れガタイです。

簡単に話しをすませようと努力してみましょう。
そろばんを考えるといいかな?

23+45を
計算するときにそろばんではどうするでしょう?

10の桁で「2+4」の計算を行って
1の桁で「3+5」の計算をおこないますね。

もしくは、こうでもいい。
1の桁で、2ステップの計算を行うのです。
1ステップめ
「2+4」
2ステップめ
「3+5」
ふたつのステップで計算終了。

コンピュータの世界では
このように、計算素子を多くとるか
または、いっぱい時間をかけるかの
どちらかの方法で、または組み合わせて
計算量の多い問題を解決しています。
(メモリをいっぱいつんだPCか
クロック性能にすぐれたCPUを使うか
してです。空間的計算量、時間的計算量という
述語も、計算機科学では使われました)

話はもとにもどります。
そろばんでは、桁数を多くつかうか
桁数は少なくてよいから
いっぱいステップを使うか、、です。

量子コンピュータの提唱では、、
1ステップ、1桁で
「23」+「45」の計算を完了するのです。
信じられますか?
お金をかけて大勢の学者が実験してるなんて、
信じられないですが、実験は、欧米では
ものすごくおこなわれているらしい。
日経サイエンスという雑誌でも多くとりあげられている(−−)

量子そろばん。

あなたが、そろばんの前で
「23」+「45」の計算を
しようと決意したとします。
10の位を1の位のどちらを
けいさんしようか迷ったとします。
決意して
あなたは10の位を計算しました。。
「2+4」


さて、あなたが、
10の位と1の位のどちらを計算するか
迷ったおかげで
宇宙は二つの平行宇宙に分裂していたのです。
もうひとつの宇宙では
あなたは
1の位の計算をしようと決断したのです。
「3+5」

量子そろばんには優れた性能があります。
10の位を計算しおえたあなたは
量子そろばんの表示板で
もうひとつの宇宙において
あなたが計算した
1の位の
計算結果を参照できるのです。

あなたは1ステップで
23+45の計算を
しおわりました。

もっとすぐれた量子そろばんは
ちょっとお高いですが
量子コンピュータとして
ショップに売られています。

いいでしょうか、皆様。
私の空想ではありませんよ。
こんなことを考えている
科学者がしこたまいるんです。

もしも、彼らの実験が成功して
実用化レベルに達したとしたならば
私は
今までに築きあげてきた
すべての宇宙観をいったん廃棄しなくては
ならなくなるでしょう。
こわくもあり
楽しみでもあります。
彼らが失敗すれば
失敗するであろうという
私の直感を私はほこってもよいし。
彼らが成功すれば
私は古い考えを振り捨てて
新しい学習を始めることができます。

それにしても
学者は、ときとして
とんでもないことをしでかすものですね。


フォローアップ:



フォローアップを投稿

氏名:
E-mail:

タイトル:

コメント:


[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ 「(4)宇宙と自然科学」 ] [ FAQ ]