投稿者 松本 日時 2000 年 11 月 25 日 22:56:50:
回答先: 脳内革命 投稿者 星は何でも知っている 日時 2000 年 11 月 25 日 20:31:37:
|> 心とは何か、私は「先天的に備わつている英知」と
|> 考えます。とあります。
|> 氏は、私達が普段心とよんでいるものを、実は心では
|> なく感情であると言つています。
∇脳と体(感覚器官も含め)との関係が全て解明され
れば、少なくとも”心”に関しては将来、明確な定義
が可能になるのでは、と思います。それまでは、人に
よって異なるイメージを持つことになるでしょう。
|> 損得を基準にした感情は左脳から出てくる。一方で
|> 楽しみながら人生を生きた人には、長寿が多く
|> ストレスも少ない生き方をしているとし、これは
|> 右脳中心の生活の結果であるとしています。
∇左脳と右脳との性質の違いはかなり解明が進ん
できていると聞いています。たいがい、一方が
主導権を握っており、もう一方が不足な点を補い
ながら人は生きているようですね。
∇数理科学の2000年10月号に「脳と心の量子論」
という特集があり、その中に、”意識における
非局所性の起源;茂木健一郎”という記事があり
ましたので、ご参考まで。やはり、心よりも
意識の正体がなかなかわからない。
・現代的な脳科学は、視覚や聴覚といった個々の
感覚のモダリティや、運動制御、ないしは記憶、
注意などの機能モジュールの研究から、脳全体を
システム論的に扱う方向へと発展しつつある。
例えば、猿の運動前野において発見された
「ミラー・ニューロン」は自分がある行為をして
も、あるいは他の個体が同じ行為をするのを見て
も同じように活動する。このようなニューロンは、
感覚の情報と運動の情報が融合されて処理され
なければ成立し得ない。
また、このようなニューロンは、相手の心の
状態を読む「マインド・リーディング」や、
「心の理論」といった機能にも関与している
可能性がある。このような脳機能を実現するため
には、感覚野、運動野、前頭連合野などの脳の
諸領域が、協調して機能しなければならない。
もはや、意識が、脳のある特定の部位に宿る
などと考える人はいない。意識が、脳全体の
ニューロンの活動を反映したシステム論的な
性質であることを、脳科学は日々明らかにして
いる。では、数百億のニューロンの発火の非局所
的な属性を反映した意識は、いったい、いかなる
プロセスを経て出現してくるのか?
このプロセスを、私たちは、どのような形式の
下に理解すればいいのか?