投稿者 スターダスト 日時 2003 年 7 月 11 日 18:52:00:
回答先: Re: 電子は自転したり公転したりするのでしょうか 投稿者 佐々木和正 日時 2003 年 7 月 11 日 13:02:17:
そうですねぇ、実際に私の頭の中にある
電子に関するイメージは、単純な点電荷ではありませんね。
量子力学ではなく、量子論的(ニアリーイコール古典論的)
な描写を採用するならば、素粒子たる電子がもつ磁気に関する
近似的な理解としては、点電荷による説明はかなり有効です。
何もまわっていない、、という。
一方においてさまざまな実験は、電子は点ではないし
裸でウロチョロしているものでもない、ということを
示しているとのことです。
巨視的な世界に住む私たちの認知力、理解力は
ケースバイケースにおいて、点であろうと雲であろうと
渦であろうとコブであろうと結び目であろうと、輪であろうと
糸であろうと、小さな世界の理解のために、たくさんのモデルを
都度、必要とするかもしれません。
>波粒の波動性に注目していくと、、、
電子雲の確率密度を制御することって可能なのでしょうか。
昔から想像していたことなのですが
統計的な操作になると思うのです。
マクロな操作がミクロな世界の相転移をもたらすことは
よくある話しです。人間界でもです。政府の政策が
特定の人間の人生を大きくかえることがあります。
コスモゾーンのあの手塚さんの絵は、とても
シンプルな図解でした。私も嬉しくうなづいた
ものです。(なつかしい)
さきほど電子がハダカでウロチョロしてはいない
ということを書きましたが、電子は常に
光子を吸い込んだり吐き出したりしています。
電子自体が自ら雲であり、その雲が別の雲を
まとっているわけで、その雲は自分自身も含み
光子の雲も含み、、というカンジなのでしょうかねぇ。
学者さんじゃぁないんでわかりませんが。
この光子を吸ったり吐いたりすることで、
ある電子は別な素粒子、たとえば電子とのあいだで
相互作用を起こします。電子間の反発力を電子相互に
伝えているのは光子だというわけです。
電子間の電気的な反発力=クーロン力を伝えているのは、
光子だというわけですね。
「場」という説明もシンプルでわかりやすいけれど
光子のキャッチボールにより電子と電子とが
離れていく、、というのは面白い説明です。
そしてどちらの説明も真実を正しく理解するための
さまざまなモデルの一例です。
電子同士の光に相当する別の例を。
陽子と中性子も互いに中間子をキャッチボール
しています。こちらは引力を中継する
中間子のやりとりですね。
中間子を投げたり受け取ったり
するたびに、中性子は陽子に変身し
陽子は中性子に変身し、という
変なこともおきているとのことです。
するってぇと、原子核の中の
2大構成要素である中性子と陽子は
中間子の海のなかで変身しながら
プカプカ浮かんでいるわけでして。
陽子だけからなる重い原子核の存在が
不可能な理由は、原子核の中に
中間子がないため引力を媒介するものがなく、
陽子同士の反発力(光のキャッチボール?)
だけが有効になって、原子核がバラバラに
なってしまうから、、という説明も
あります。
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みなさま。
以上はウロオボエによるアサハカな私の理解による
説明なので、けして鵜呑みにしないでくださいね。
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日常世界にあるモノゴトをモデルにして
小さな世界を理解することは、簡単だと
思われるかもしれません。
しかしながら、現象の特定の側面には
Aのモデル、別の側面ではBのモデル、
そしてAとBは互いに矛盾する、、
このようなことは往々にしてあるわけでして。
真実の切り出し方、近似の仕方がたくさんあって
それらの連関が矛盾に満ちていて謎なとき、
それは理解への推進力となります。
宇宙は非常にシンプルなのですが
われわれ人間の理解力は未整理で
複雑怪奇です。
理解のためのひとつの強力な手段は
数学の習得です。
数学というユニバーサルな言語を
修練によって会得した者は
日本語などの自然言語による説明よりも
はるかに容易に宇宙を理解できるように
なります。
宇宙はシンプルですので、シンプルな言語による
説明が適しているわけです。
あ、そこのあなた、数学がオキライですか?
私もですよ!苦手だし骨がおれるし。
でも数学による記述によってのみ理解できる
こともあるのだということを、とりあえず
聞いておいてください。信じなくて良いから。
世の中には数学ならぬ、「数覚」という
知覚能力を鍛え上げた人たちもいるのですね。
彼らにとっては、単純この上ない理解の方法です。