投稿者 松本 日時 2003 年 9 月 02 日 22:11:54:
回答先: Re: 仮定と権威 投稿者 純 日時 2003 年 9 月 02 日 09:33:25:
|> 松本さん、こんにちは。
|> 最初に、僕は「科学者の仮定を制限する」意図はないことをお伝えします。
|> ただ、仮定で構築した理論は、年月が経過するにつれて、それが事実である
|> かのような雰囲気になることを避けるために、常に仮定にすぎないことを
|> 忘れない態度が必要だということと、そうすることが仮定が事実であるか
|> どうかを解明する道であると思います。ビッグバン、高次元実在など。。
∇確かに世間では、そのような雰囲気になることがよく
ありますね。それを助長しているのが、これらの仮説を
悪用している、いわゆるカルト集団だと思います。
また、人である限り何度も同じことを聞いていると
あたかもそれが正しいと錯覚したりしますしね。
(コマーシャル効果)
が、いずれにせよ、実験などによって確認されなければ
事実かどうかはわからないのであって、実験や観測など
による確認の状況も合わせて追いかけるということは
いつも認識しているつもりです。
|> 異次元を想定しているのが量子力学科学者の一部であることは聞いて
|> います。ニュートン力学から始まる現代科学の仮定を根本から覆すのが
|> 量子力学であるという見方もあるようですが、現代科学は仮定で
|> ありながらも、もはや権威となっているように感じます。
|> それによって生活を成り立たせている科学者がたくさんいますので、
|> 底辺が崩壊することには断固として反対する立場をとる人は少なく
|> ないと思います。
∇どうでしょうね。従来のニュートン力学が最盛の時代
には確かに確立された理論の上に安住すればよかった
と思われます。
量子力学は確かに実験の精度は驚異的に高いのですが、
それが意味することはわかっていないのが実情のように
思えます。
そのため、次から次へと新しい理論(いろいろなタイプ
の場の量子論や超紐理論など)が提案されているようです。
底辺というものが確立していないというのが現在の状況
ではないでしょうか?
ま〜、そうは言ったものの私も当事者ではないので確かな
ことは言えませんが。
(この話はあいまいにしておきます。自分の目で現場を
確認したわけではないのですから)
|> 「科学的真実が解明されるなら、私は自分の築いてきた地位を全て
|> 失っても構わない」という科学者は全体のどれだけいるのでしょうか?
∇科学的真実とはたまねぎの皮のようなものだと思います。
一皮むけば、また新しい皮が見えてくる。過去に新しい
発見や発明によって、全てを失った科学者などほとんど
いなかったように思います。そんな心配している人はいない
のではないでしょうか?それより新しい、画期的な発見や
発明をして生活の心配をせず自分の好きな研究を進めたい
という人が多いのではないのでしょうか?
結局、新しい真実を理解できるのも彼らなのですから。
よほど新しい真実が、劇的に異なれば別でしょうが、
そんなにいっきに皮はむけないのが過去の歴史に示されて
いるのではないでしょうか?
新しい真実を見つけた人も、やはり過去の真実に依存する
部分を持っているのが普通です。
|> 僕は過去に、科学者、宗教家、哲学者、文学者として社会的に名声の
|> ある人たちに、敬意を表しながらも、その人たちの説の根底をなしている
|> ことに、正直に疑問を投げかけたこともありましたが、その瞬間に、
|> これまでの人格者の顔が消えて、「この野郎」という顔でキバをむいて
|> きたのを目の当たりにした体験があります。
|> 名前はいえませんが、松本さんがここで著書を紹介した人もその中の
|> 一人です。科学者の「仮定」が本当に100%純粋な科学的動機なのか、
|> それとも時間の経過とともに自分の権威としてしまっているのか、
|> いまひとつ、すっきりしない感じをもっています。
|> 政治家や医者など多様な職種にも言えることですが。
∇相手は、人ですからね。いろいろですよ。また、時と場合
によっても、言い方によっても反応は異なります。
この場合、もしかしてコミュニケーションをミスッタのでは
ありませんか。
|> ところで、アダムスキー氏は原書でもはっきり4次元と言っていますが、
|> エーテルという表現と同様、これら言葉の定義は、比喩的表現なのか
|> どうかは、彼に確認してみないとわからないようです。
∇わからないからこそ、科学者たちが研究することを追いか
けていけば何か得られるのではないでしょうか?
ア氏の言ったことを厳密に解釈しようとしても、比喩的な
表現が多いこともあり、また直接聞くわけにもいかず、
あやふやになるのがおちです。
人によって解釈が異なり、もめる元ですよ。それよりも
自分自身で探求した方が現実的ではないでしょうか?
|> これとは直接関係ないかもしれませんが、アダムスキー氏の言う異星人
|> の教育は、問題を解くときに、答えを予想させるのではなく、最初に答え
|> を教えて、なぜそうなるかを考えさせる方法だそうです。
|> これについてはよくその理由が分かりませんが、もしかしたら、自然という
|> 「結果」を観察することとつながるのかもしれないと感じました。
∇答えは人によっていろいろであってもいいのではと思い
ますので、何か変な感じがしますが。
宇宙にもいろいろな側面がありますので。
|> ひとつの結果(現象)に対して「なぜそうなるのか」と考える仮定と、
|> それをもとに「だから全体はこうなっているのだろう」と考える仮定は、
|> 後者は結果も仮定していますので、少し種類が違うと思います。
|> 善し悪しは分かりませんが。
∇仮定に良し悪しの区別はないと思います。それが正しいか
誤りかは自然に判断してもらえばよいと思います。
|> イギリスの心霊科学実験については、それらを否定する当時の第一線
|> の科学者などが、実験を目の当たりにして逆に立場を一転させたという
|> 事実はありましたが、実験に立ち会った第3者(新聞記者など)の証言(宣誓)
|> の署名入りの報告書はあるようです。心霊実験は非常に危険なゲームである
|> とアダムスキー氏は警告していましたが、実際に被験者への精神的、肉体的
|> な危険度はかなり高かったようで、さらに被験者や立会人の人格(霊格?)
|> も厳しく問われていたそうですので、現代科学の重要なポイントである
|> 「同じ条件で再度同じことが起こることの確認」は難しかったようです。
|> もっとも、地球や太陽系、銀河系は高速で動いているので、本来は「同じ条件」
|> はないはずですが。
∇科学者は人にだまされやすいということも一般的に言われ
ていることのようです。何しろ、人をだますことのない自然
を相手にしているのですからね。もちろん人によりますが。
|> |> ∇この本、読んでいますか?
|> |> 「全体性と内蔵秩序,D.Bohm,1996年」
|> ↑この本は読んでおりません。僕としては原子、電子、量子など、細かい
|> 粒子の例えであれば同じと大雑把に考えておりました。
|> ボームの赤インクの話も知りませんでした。
∇原書が1980年なので、ボームが死ぬ12年前に書かれた
本であり、十分な根拠は無いものの、自分が長年研究
してきた量子力学を通して、感じたことを後世に残して
おきたかったのではないかと思います。
このころになると、EPR実験も電子から原子と範囲を広げ
て行えるようになり、ボームもこの現象に関する説明に
自信を深めていったのではないかと思われます。
それが、「あたかも高次元の実在が落とす影であるかの
ようにふるまうのである」といった表現となったのでは
ないでしょうか?
|> まだまだ勉強不足です。今後ともよろしくお願いいたします。
∇それはお互い様です。今後ともお手柔らかにお願いします。