投稿者 Vosne 日時 2004 年 9 月 19 日 17:23:51:
回答先: 温暖化 投稿者 Vosne 日時 2004 年 9 月 19 日 16:38:55:
∇宇宙で最も大きなエネルギーとして
”重力エネルギー”が考えられますが、
人類が手にすることができなくて幸い
なのかもしれません。
次に大きな核エネルギーは不幸にも
手にしてしまいましたが、これからは、
太陽電池や風力発電などの小規模な多種
多様なエネルギーをうまく使う方法を
模索すべきだと思われます。
「ブラックホールと時空の歪み,キップS.ソーン,
白揚社,1997年」より
・クェーサーと電波銀河のこんなエネルギー条件は
あまりに驚くべきものだったので、1963年には天体
物理学者たちに、考えられるかぎりの全エネルギー
源を調べ説明を探すことを強いられた。
人類の文明化の基礎となった(ガソリンや油、石炭、
ダイナマイトを燃焼する)化学動力源は、明らかに
不適当である。
物質をエネルギーに変換するための化学変化の効率
は、たった1億分の1である。
したがってクェーサーの電波放出ガスにエネルギー
を与えるには、1億×1000万=1000兆太陽質量の
化学燃料を必要とする−われわれの天の川銀河全体
に含まれている燃料の1万倍。
これはとても信じられないように見える。
・水素爆弾と太陽の熱と光の基礎である核動力は、
クェーサーにエンルギーを与える方法として、唯一
余裕があるように見えた。
質量エネルギー変換に対する核燃料の効率は、ほぼ
1パーセントであるので、電波を放出するローブに
エネルギーを供給するのに、クェーサーは100×1000万
=10億太陽質量の核燃料を必要とするだろう。
そしてこの10億太陽質量というのは、核燃料が完全
に燃焼し、放出されたエネルギーが完全に磁場と高速
電子の運動エネルギーに変換された場合にのみ、適切
なものである。
完全な燃焼と完全なエネルギー変換は、きわめて
非現実的に思える。
・このように、核燃料の可能性はあるにはあったが、
大きいものではなかった。
・このように物質・反物質対消滅は、クェーサーに
エネルギーを供給する方法としてはきわめて不満足
なものに見えた。
・もう一つ残った可能性が重力であった。
通常の星が爆縮によって中性子星やブラックホール
を形成することで、詳細は不明であるが、おそらく
星の質量の10パーセントが磁場と運動のエネルギー
に変換されるであろう。
もし同じことが起これば10×1000万=1億個の通常
の星の爆縮は、クェーサーのエネルギーを供給する
であろう。
太陽よりも1億倍も重い単一の仮想的な超重量星
でも同じであろうと思われた。